スポーツ
Posted on 2024年07月05日 17:58

なぜだ!「選手間投票」でもオールスター選出ゼロ!セ首位の広島に起こる「未来」を専門家が確信

2024年07月05日 17:58

 日本野球機構(NPB)は7月4日、「マイナビオールスターゲーム2024」の選手間投票結果を発表した。

 ファン投票で選出された選手以外では、パ・リーグからは山川穂高、栗原陵矢(ともにソフトバンク)、外崎修汰、源田壮亮(ともに西武)、ポランコ(ロッテ)が、セ・リーグからは戸郷翔征(巨人)、サンタナ(ヤクルト)が新たに選出されている。

 結果、ファン投票と選手間投票で選手が一人も選ばれなかった球団は、オリックス、楽天、広島の3球団だった。リーグ3連覇のオリックスと、今年の交流戦で優勝した楽天からゼロは寂しいが、現在はチームがBクラスに沈んでいることから、この結果は仕方がないかもしれない。問題はセの首位を走る広島から、ついに1人も選ばれなかったことだろう。野球記者がその詳細を分析する。

「選手間投票の結果を詳しく見てみましょう。セの投手部門は戸郷以下、阪神の才木浩人が2位、DeNAの東克樹が3位でした。広島には大瀬良大地以下、戸郷より防御率のいい先発投手が3人いますが、それで票が分散してしまったことと、ノーヒットノーランを達成した戸郷のインパクトに負けた可能性があります。野手では、盗塁王を争っている矢野雅哉と小園海斗が遊撃部門の2位と3位。やはり同ポジションで投票が割れてしまい、ファン投票で選出されているヤクルトの長岡秀樹に及びませんでした。もちろん監督推薦で複数の選手が選出されるはずです」

 確かに好成績の選手は多いが、他チームの選手にインパクトを残すような選手はいないということか。だが、これこそが優勝候補筆頭の強みだと、在京スポーツ紙デスクはうなるのだ。

「一部の選手の抜きん出た成績で勝っているのではなく、今年の広島がそれぞれの選手が持ち味を発揮して総合力で勝っている証拠です。このタイプのチームは、誰かが調子を落としてもガクッとチーム成績が落ちることが少ない。皮肉ですが、今回のオールスター投票で、広島が最後まで優勝争いをすることを確信しました」

 派手さよりも堅実さ。だが、最後に笑うのは自分たち。これこそが新井貴浩監督が目指す野球なのだろう。

(石見剣)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/7/22発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク