政治
Posted on 2024年07月16日 17:57

【トランプ銃撃】不適切コメントでたしなめられたテレビ出演者の「傷痕」

2024年07月16日 17:57

 米ペンシルベニア州で選挙演説中に、トランプ前大統領が銃撃されて耳を負傷する事件が起きた。集会に参加した男性が妻子をかばって死亡するなど、3人の死傷者を出したことから、トランプとバイデン双方が「暴力は許されない」と声明を発表している。トランプもバイデンもアメリカ国内の分断を招くとして、互いに罵り合う批判合戦を自粛したというのに、日本の地上波テレビでは「不適切発言」が相次いだ。

 まず7月14日の「サンデーモーニング」(TBS系)では関口宏からMCを引き継いで間もない膳場貴子が、あわや頭部を撃ち抜かれるところだったトランプ前大統領について「(トランプに)すごくプラスのアピールにもなりかねない」とコメント。不謹慎だとして、大きな批判を浴びることになった。

 続く「サンデージャポン」では、東京都知事選挙で旋風を起こした石丸伸二氏がゲスト出演すると、

「トランプ前大統領は拳を突き上げたポーズ以外に、何も言ってないんですか」

 と、SNS上で話題の「石丸構文」でまくしたてた。見かねたデーブ・スペクター氏がたしなめる。

「トランプ氏は一般人に死傷者が出たため、発言を控えている。病院で治療を受けた後、犠牲者と家族を気遣うコメントを出している」

 広島県安芸高田市長時代に、持病のあった市議会議員が居眠りしているのを見て「恥を知れ、恥を」と言ったように、ハンデを負った他者を利用するのが、石丸氏の「芸風」なのか。

 トランプ氏の銃撃後、AP通信カメラマンが撮影した「星条旗をバックにシークレットサービスに護られた血まみれのトランプ前大統領が拳を突き上げる写真」は、報道番組で繰り返し紹介された。

 あの戦慄の瞬間を撮影したのは、世界で最も優れた報道に贈られる「ピューリッツァー賞」を2021年に受賞したAP通信社カメラマンのエヴァン・ブッチ氏だ。ブッチ氏は、

「左肩越しにパンという音が何回か聞こえ、すぐに銃声だと分かった。始まりから終わりまで一瞬の出来事だと感じた。銃声が聞こえた時、アメリカの歴史に残る瞬間だと思った。それを記録するのがジャーナリストの仕事だ」

 決死の覚悟で壇上のトランプ氏の足元に駆け寄った、と振り返っている。

 日本のメディアは命がけで撮影したブッチ氏の恩恵にあずかっている立場なのだが、7月15日の「大下容子ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)では、ジャーナリストの池上彰氏がこんなコメントを。

「(銃撃直後に)こんな写真が撮れるなんて、大したもんだ」

 これを緊張感に欠ける発言ととる人もいたようだが、はたして…。

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