スポーツ
Posted on 2024年07月20日 09:59

靭帯断裂の朝乃山「また三段目まで陥落」に「公傷精度の復活を!」要望噴出

2024年07月20日 09:59

 名古屋場所開催中の相撲界に、公傷制度復活を求める声が噴出している。公傷制度とはかつて相撲界に存在していたもので、負傷休場しても番付が落ちない横綱以外の力士に適応される、救済措置のことだ。

 稽古中に発生したものではなく、本場所の取組で負ったケガによる休場は、通常の休場にはしないという制度だった。1971年の理事会で導入を決定し、翌年の初場所から施行されたが、拡大解釈が目立つようになった。

 平成時代になると「全治2カ月以上の診断書があれば公傷となり、番付が落ちない」と言われるようになり、悪用されるケースがあとを絶たなかった。そのため、2003年の秋場所後の理事会で、廃止が決定。翌年の初場所から適用されて、現在に至っている。

 ただ、ケガが治りきらない力士が強行出場に踏み切った結果、悪化させて長期休場を余儀なくされるケースが目立ち、再三にわたって復活を求める声が上がっていた。

 今回、元大関朝乃山の大ケガ休場で、その声がさらに大きくなっているという。長年、大相撲の取材に携わってきたベテラン記者は、次のように話す。

「朝乃山は4日目の取組で左膝を負傷して、左膝前十字靱帯断裂、左膝内側側副靭帯損傷、左大腿骨骨挫傷の重傷と診断されました。手術を受ける予定で、半年以上の離脱は確実です。そうなれば、番付は十枚目(十両)、幕下を通り越して三段目まで落ちる。気持ちが切れかねない、ということに…」

 朝乃山はコロナ禍の不祥事で出場停止処分を受けて、三段目に陥落。そこから番付を徐々に戻してきたが、二度目の出直しとなれば、さすがに厳しいかもしれない。

 さらに今年の春場所で110年ぶりの新入幕優勝を果たした尊富士も、その場所の14日目に右膝を負傷していた。翌場所は全休し、わずか1場所で幕内から東十両2枚目に陥落。今場所も出場予定はなく、幕下まで番付を落とす可能性がある。相撲関係者の中には、こんな話をする者がいる。

「最近では力士の大型化がさらに進んでおり、ケガのリスクが以前より高まっている。せっかく活躍してもケガで番付を大きく落とすような力士が増えてきては、相撲界にいい影響を与えないのでは。ケガを恐れて激しい相撲を取らなくなれば、相撲人気に翳りが生じかねないからね」

 確かに相撲界は実力の世界だが、ケガを恐れず相撲を取れる環境作りが必要になってくるのではないか。

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2022年07月05日 17:58

    可愛さ余って憎さ百倍。いやはや、この2人のバトルは本当にすさまじかった。沢口靖子が主演したNHK連続テレビ小説「澪つくし」や、渡辺謙主演の大河ドラマ「独眼竜正宗」の脚本を手掛け、飛ぶ鳥を落とす勢いだった脚本家のジェームス三木氏。ところが19...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年08月06日 17:00

    2024年7月に停車中のロケバス内で共演者の女性に性的暴行をしたとして、不同意性交と不同意わいせつの罪に問われたのは、元お笑いトリオ「ジャングルポケット」の斉藤慎二被告だ。その第6回公判が8月5日に東京地裁で開かれ、検察側は懲役7年を求刑。...

    記事全文を読む→
    エンタメ
    2026年08月10日 06:30

    「青春18きっぷ」の販売枚数が落ち込んでいる。2023年度は約62万枚だったが、2024年度は約42万枚、2025年度は約24万枚と右肩下がり。およそ2年で6割減という数字は、長年の定番商品としては異例である。2024年冬に行われた利用方法...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/8/4発売
    ■690円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク