一般的に、日本における薄毛に悩む人の数は1000万人以上ともいわれている。
実に10数人に1人が薄毛に悩んでいる計算だ。治療法が分からず、または治療効果を実感できずに悩み苦しんでいる方も多いであろう。
そんな“薄毛難民”に希望をもたらす画期的な技術が、「聖心美容クリニック」に導入した「ARTAS(アルタス)」による植毛治療だ。
最新鋭の内視鏡下手術ロボット「ダ・ヴィンチシステム」を開発した米国チームが手掛けた植毛用ロボット「ARTAS」。聖心美容クリニックの鎌倉達郎統括院長が解説する。
「頭髪の濃い部分から自身の毛根を採取し、薄くなった部分に移植する治療です。薄毛が改善されない方の最終手段として、非常に有効です。そして、植毛治療の重要な要素は、2つ。【1】良質な毛根をいかに無駄なく採取できるか、【2】術後の負担をいかに少なくするかです。ARTASは、この両方に最善の成果を出せるロボットです」
▼短時間で、毛髪を無駄なく採取
“毛根を無駄なく採取”とは、どういうことだろう?
「植毛用に毛根を採取する際、肉眼では見えない皮膚下にある毛根を傷つけてしまう可能性が少なからずあります」
ところが、ARTASは、内蔵されている数万通りの統計データを基に毛根が切断されない角度を算出、4つのCCDカメラで髪の密度や本数も瞬時に分析しながら、無駄なく採取します。
▼術後の負担を少なくするために
毛根を採取した箇所が“10円ハゲ”のようになってしまったら、何のための植毛だかわかったものではないが、その点はどうなのだろう。
「デジタル処理で間隔を算出して間引くので、採取したエリアの頭髪が不自然に薄くなりません。また、皮膚を切り取らないのでダメージが少なく傷も小さく目立ちません」
「毛髪を採取してから植毛するまでの時間が短いほど、移植先での生着率が高くなると言われています。実際にARTASの生着率は90%以上というデータが出ています。短時間で済むということは、患者様の拘束時間が短くて済むことにもつながります。植毛治療においてARTASの開発は、効果と軽負担について大きなアドバンテージです」
ただでさえ大事な自分の髪の毛。少しでも無駄なく、濃い部分から薄い部分へ“お引っ越し”してもらえるなら、こんなにありがたいことはない。とはいえ、「聖心美容クリニック」では、すべての患者に植毛を薦めているわけではないという。
「例えば将来、植毛した生え際の部分だけ毛髪が残るようなことになっては意味がありません。受診された方が育毛でいけるのか植毛がいいか、しっかりカウンセリングをして、最適な治療を提案しています。植毛の場合でもほかの箇所が薄くならないように育毛のアドバイスをしています」
悩みが晴れ、自信がみなぎる生活を取り戻すために、「聖心美容クリニック」の最新鋭ロボットとドクターの卓越した技術を、ぜひ体験してみていただきたい!
【参考】