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記事全文を読む→銚子電鉄が南海電鉄の車両を譲受!地方ローカル鉄道が「中古」を続々導入する裏事情
千葉県銚子市を走る銚子電気鉄道が、南海電気鉄道の車両を譲受したと発表した。譲り受けるのは、2200系車両。銚子電鉄の路線を走行できるように改造を施した後、運用を開始する。銚子電鉄は昨年8月に2200系の第1編成を導入しており、これは2度目となる。
近年、地方ローカル鉄道が大手の中古車両を導入することが増えた。群馬の上毛電鉄は東京メトロから「営団地下鉄03系」を購入。三重県の三岐鉄道はJR東海から「国鉄211系電車」を譲り受けた。茨城県のひたちなか海浜鉄道は、JR東日本の「キハ1000系気動車」を導入。大手私鉄の西武鉄道でも、小田急から「8000形」を、東急電鉄から「9000系」を譲り受ける。
地方ローカル鉄道が中古車両を購入する理由は、コストの削減だ。鉄道ライターの解説を聞こう。
「車両を新たに作るより、中古車両を購入した方がはるかに安いんです。長年使われてきたので、故障しやすい所や運転時に気をつけないといけない点がわかっていて、運用コストが安く済みます。また、車両の点検修理を購入先が請け負ってくれることもあり、ランニングコストが抑えられる。中古の車両といっても、乗客が多いとは言えない地方ローカル鉄道なら、性能的には全く問題ありません」
しかし近年は、コスト削減だけが理由ではないようだ。銚子電鉄は2200系譲受の広報リリースの中で、最初の導入の後、この車両に乗るために関西から銚子に来た乗客がいたと明らかにしている。つまりもうひとつの導入理由は、新たな客の獲得だ。
古い車両を導入して新規の客を得るという戦略を最初に打ち出したのは、現在、大井川鐵道の社長を務める鳥塚亮氏が、千葉のいすみ鉄道の社長に就任した時だった。鳥塚氏はJR西日本から「キハ52形」(写真)と「キハ28系」を導入し、多くの観光客をいすみ鉄道に呼び込むことに成功した。
鳥塚氏はその後、えちごトキめき鉄道の社長に就任した際も、JR西日本から「413系・455系電車」を購入し、集客につなげている。
「近年では千葉の小湊鐵道がJR東日本から『国鉄キハ40形』を導入して観光急行として走らせ、観光客を呼び込むことに成功しています。これまで古い車両での集客といえば蒸気機関車でしたが、気動車や電車でも十分にその役目を果たせることがわかりました。蒸気機関車よりも気動車や電車の方が、はるかに維持が楽です。今後、地方ローカル鉄道が古い車両を導入するケースは増えるかもしれません」(前出・鉄道ライター)
鉄道ファンにとっては嬉しい状況になりそうだ。
(海野久泰)
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