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記事全文を読む→【政治家「大放言」烈伝】前代未聞!防衛省が組織を挙げて都議選候補を応援するって!?/稲田朋美
知人の政治部記者いわく、この人物は常日頃から秘書に六法全書を持ち歩かせ、大臣レクの途中でも「それ、法的根拠はあるの?」と問い詰める。弁護士でもある、稲田朋美元防衛相だ。
かつて自民党の野党時代、舌鋒鋭く民主党政権を追い詰める稲田氏の功績を、安倍晋三氏が高く評価。当選3回ながら、2012年の第2次安倍内閣で行革担当相に抜擢した。その後、永田町では首相自らの手で女性首相候補を育てたい人物として、存在感を示してきた。
行革担当相時代はこれといった実績を残せなかったものの、2014年に、今度は政調会長に大抜擢。これまた農協改革などの重要政策で四苦八苦するなど、力量不足は否めなかった。
ところがそんな彼女に「安保・防衛を学ばせたい」と、安倍氏が周囲の反対を押し切って防衛相に抜擢したのは、2016年のことである。とはいえ、飛んで火にいるなんとやら。防衛政策にとんと疎い稲田氏は、野党の格好の標的になった。
全国戦没者追悼式を欠席した稲田氏に対し、民進党の辻元清美氏は猛批判を繰り広げる。すると国会で思わず涙ぐんでしまったり、安倍首相のハワイ・真珠湾慰霊に同行した直後、こともあろうに靖国神社を参拝。与党内から大ヒンシュクを買った。
さらに、学校法人「森友学園」をめぐる一連の問題では、学園側の代理人として裁判に出廷していたことが発覚し、国会が紛糾。国連平和維持活動(PKO)で派遣された南スーダンで2016年7月に「戦闘」があったとする陸上自衛隊の日報が組織的に隠蔽されたとする問題でも、答弁で失点を重ねた。
そこにダメ押しとなったのが、2017年6月27日の、東京都議選における自民党候補を応援する集会での発言だった。
「地元と国政をつなぐのは自民党都議会の○○候補(実名)。防衛省、自衛隊としてもお願いしたい」
自衛隊法は、隊員の政治的行為を制限している。この大放言は自衛隊の中立性を疑うものであり、防衛省と自衛隊が組織的に自民党候補者を応援する、と断言していることになる。
この事態に、菅儀偉官房長官は深夜に記者会見を開き、発言を撤回。コトここに及んで、北朝鮮によるICBM発射を国際社会が警戒する真っ只中の7月27日夜、稲田氏の辞任が決定的になる。しかも、すでに辞意を固めていた陸自トップの幕僚長、事務方トップとともに、制服組と背広組、そして大臣の3人が引責辞任する、前代未聞の大失態を晒すことになったのである。
「都議会自民党の惨敗で、与党内からも稲田氏辞任を求める声が上がる中、安倍首相は『内閣改造で交代させればいい』との判断を崩さなかったそうですからね。こちらにも重い責任があるといわざるをえません」(政治部記者)
こうして「将来のリーダー候補」「お友達大臣」と言われた彼女は、あえなく失脚することになったのである。
(山川敦司)
アサ芸チョイス
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