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【森保ジャパン】バーレーン戦の戦術を福西崇史がビシッと分析「前半に苦戦した理由は…」

 元ボランチで戦術理解が深いサッカー元日本代表の福西崇史氏が、W杯アジア最終予選バーレーン戦(9月11日)の分析を、自身のYouTubeチャンネルで発表した。

 結果は5-0と日本の快勝だったが、前半はなかなか攻撃の形を作れなかった。福西氏はその理由を、バーレーンの対策にあるとした。

「前半、相手は守備を固めてくるわけですが、ただ引いて守るのではなく、積極的に日本が(ボールを)持っている時に前からプレスをかけて、前線からハードワークをしつつ、後ろから押し上げながらコンパクトに戦った」

 さらに日本への対策もできていたという。

「サイド(の選手)に相手が2人付くことで、縦を抑えながら横のパスに対してもカバーするので、日本は後ろに下げざるをえない。中国戦では三笘が斜めのパスを出すことができたが、今回はコンパクトになった分、なかなか出せなかった。バーレーンは組織的な守備がしっかりとできていた。対策がうまくハマッた」

 さらに相手の7番と8番の選手が両サイドに張ることで、日本の両サイドのウイングが下がるしかなくなる。つまり、三笘薫と堂安律が下がってしまうことも、前半に苦戦した理由だと断じたのである。

 しかし先制点を奪う直前から、攻撃が回り出す。どんな変化があったのか。

「30分ぐらいまでボールを動かせなくて、単純なボール回しをさせられている感はあったんですが、縦パスが入るようになったり、相手のディフェンスラインとの出入りのところでスキをついて、ボールを回すことができるようになった」

 こうして37分にゴールが生まれると、後半はゴールラッシュ。中国戦に続き、完勝を収めたのである。

 中国戦から森保ジャパンは攻撃的な3バックを採用しているが、これについて福西氏は、

「3バックはうまくハマッてるなと思います。相手がもっとボールを持ち始めたり、W杯の本番だったらどうかっていうと、5バック気味にならざるをえない。そういうことを(最終予選で)試せればいいと思うんですけど、今のアジアの中では機会はないのではないか」

 そう解説して合格点を与えた。W杯本番でも武器になると考えているのだ。

 次の試合は10月11日に行われる、アウェーのサウジアラビア戦。サウジアラビアは最大のライバルであり、しかも中東での試合。日本代表はこれまでと同じ強さを見せてくれるのか。そして3バックを採用するのか、それとも4バックか。見るべき点は多い。

(鈴木誠)

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