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記事全文を読む→山口祥行「真田さんはちょっとレベルが違いますよね」/テリー伊藤対談(2)
テリー これ、撮影期間は?
山口 僕は実質4日ぐらいです。セリフなしのアクションシーンや兄弟のやりとりがあり、セリフは3つか4つぐらいしかない(笑)。
テリー でも、ここぞというシーンで登場する存在感のある役だから。セリフが少ないっていうのは、どうなんですか。楽?
山口 全然楽です。セリフがないと逆に難しいっていう役者さんもいますが、僕は絶対にセリフがない方が楽だと思います。
テリー そうなんだ(笑)。
山口 ただ、セリフは少ないですけど、僕はアクションシーンがあったので、前日呑めなかったですね。
テリー 敵のアジトに乗り込んでいくシーンですね。すごくカッコよかった。
山口 ありがとうございます。あのシーンは前日に昔から馴染みの殺陣師から電話があって、「階段を滑り降りてほしいんだ」と説明があったんですけど、当日その殺陣師は現場に来ないんですよ(笑)。だから、細かい部分は現場でアクションチームのスタッフと「ああやろうか、こうやろうか」って決めていきました。
テリー そのぐらいであんなにできちゃうんだ。すごいな。そもそも「ジャパンアクションクラブ(JAC)」ですよね。
山口 そうです。
テリー 千葉(真一)さんがいた時?
山口 そうです。僕、結構古い方なんで。
テリー 千葉さんに憧れたんですか。
山口 いや、全然知らなかったです(笑)。
テリー ということは、真田広之さんもいたんですか。
山口 はい。その時、僕は中学生で、JACの養成所にいたんですけど、色々教えていただきました。
テリー あ、そうなんだ。真田さんもすごいよね。「SHOGUN」がエミー賞で18部門も獲って。
山口 すごいですよね。一緒にやってた帯金(伸行)さんっていうスタントマンも獲ったんですよ。うれしかったですね。
テリー 真田さんはどんな人だったんですか。
山口 真田さんはちょっとレベルが違いますよね。すごく高い場所でも平気な顔されてるんですよ。恐怖心がないのかなっていう。
テリー へぇ。最初はスタントマンを目指してたんですか。
山口 そうです。それでJACに入ったんですけど、ある時映画のオーディションに受かって俳優の仕事をいただけて。当時はバブルの前ぐらいで、ギャラもよかったので、「わっ、すげぇ、バイトするよりもらえるじゃん!」と喜んで。次もやろう! とやり続けていたら、気づいたら今になっていましたね。
テリー 「自分は任俠映画に向いてる」って思ったんですか。山口さん、小田急線の新百合ヶ丘あたりに住んでる、普通のパパみたいな役も合いますよね。
山口 そんなオファーは全然ないですね(笑)。若い頃にお世話になった俳優の先輩たちがアウトロー系の作品によく出ていたので、それに憧れて僕もそっちに走っているからかな。普段の自分はそんなことないんですけど。
テリー 普通のパパみたいな役、欲しいですよね?
山口 でも、ヤクザ役以外でオファーが来る時はチョンマゲ結う役か、刑事でもマル暴に近い役ですね。
テリー 例えば町を歩いていると、そういう人から声かけられたりは?
山口 いや、僕は普段帽子をかぶってるので、全然バレることがないんです。ただ、スーツを着てると「兄貴」とか「本部長」って言われる時がありますね。さっきも喫煙所にいたら、たまたまいらした警察の方に「あ、お兄さん見てるよ」って言われました。
テリー それはうれしいんですか。
山口 いや、恥ずかしいんで、いつも顔隠しますね。
ゲスト:山口祥行(やまぐち・よしゆき)1971年、東京都生まれ。ジャパンアクションクラブ出身。2017年、ジャパンアクションアワードベストアクション最優秀男優賞受賞。主な出演作品に「覇王」シリーズ(小沢和義監督)、「アウトレイジ 最終章」(北野武監督)、「罪の声」(土井裕泰監督)、ドラマ「鎌倉殿の13人」(NHK)、「ファーストペンギン! 」(日本テレビ系)など。大ヒットシリーズ「日本統一」では本宮泰風とW主演を務めている。
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