芸能

松本人志「活動休止中のレギュラー番組」視聴率を見たら「松本の需要なし」だった

 芸能活動を休止していたダウンタウン・松本人志が「復帰」を表明した余波が、早くも広がっている。11月11日に放送された「クレイジージャーニー」(TBS系)の冒頭では、今年1月の活動休止までレギュラー出演していた松本が、過去のVTR映像に登場した。この日の番組は、2015年1月1日の第1回放送のVTRからスタート。松本と小池栄子、バナナマン・設楽統とのトーク場面が流れた。

 昨年12月の「週刊文春」による性加害報道で名誉を傷つけられたとして、今年1月に損害賠償など5億5000万円を求めて、発行元の文芸春秋などを提訴。裁判に注力するために芸能活動を休止し、レギュラー番組への出演も全てやめていた。それが11月8日になって突如、訴えを取り下げ、裁判は終結してしまったのである。テレビ局スタッフが言う。

「勝ち目がないと思っての取り下げだと思われますが、いきなりのテレビ復帰は難しいでしょうね。各局とも、他局がどう出るのかうかがうことになりますが、最初に松本を復帰させた番組は『貧乏クジ』を引かされることになるのでは」

 そこで気になるのが、松本が出演を休止している各局のGP帯(ゴールデン・プライム帯、午後7~11時)のレギュラー番組の現状だ。11月11日の「クレイジージャーニー」の平均世帯視聴率は5.5%(ビデオリサーチ、関東地区。以下同)で、このところの放送では平均的な数字だった。同じくTBS系で放送中のダウンタウンの冠番組「水曜のダウンタウン」は、4~6%台で推移している。

 日本テレビ系の「ダウンタウンDX」は6%台。フジテレビ系「だれかtoなかい」は番組タイトルが変わり、中居正広が単独MCを務める。視聴率は4~5%台だ。千鳥・大悟が代役MCの「酒のツマミになる話」は、4%台後半から6%台前半を推移している。そして隔週コメンテーターを務めていた「ワイドナショー」は、2%台後半~3%台。

 こうしてみると、松本の休止前と比べて視聴率はほぼ変わっておらず、「ワイドナショー」のみ下落している。

「復帰させたところで、一時的には視聴率がハネ上がるかもしれませんが、CMスポンサーが引いてしまうリスクは高い。『ワイドナショー』はそろそろ打ち切りが検討され始めているだけに、正直言って、テレビ界に松本の需要はないと思います」(放送担当記者)

 そのネームバリューと所属事務所・吉本興業の権力をもってしても、そう簡単にテレビ復帰はかなわないようである。

(高木光一)

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