社会
Posted on 2025年01月12日 05:55

医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<老人性乾皮症>高齢者の9割が該当 カサカサの皮膚は注意

2025年01月12日 05:55

 皮膚のかさつきを感じたり、かゆみや粉をふいた状態になったりすることはないだろうか。何かと乾燥しがちな冬ではあるが、これは気候のせいばかりではなく、加齢による皮膚の老化、「老人性乾皮症」である可能性を疑った方がいいかもしれない。

 加齢に伴い皮膚や汗の分泌が減少し、肌の潤いを保つための皮脂、角質層にあるセラミドなど細胞間脂質、そして尿素などの天然保湿因子を作り出す機能も低下してしまう。それらによって皮脂膜が薄くなり、角質の水分も減少、皮膚がカサカサになったり白いふけのようなものが生じたりする。これが「老人性乾皮症」という症状で、高齢者の9割がそれに該当するという。

 皮膚の乾燥によるかゆみは、老人性乾皮症に限らず、「皮脂欠乏性湿疹」と呼ばれる湿疹に発展することもある。これらの症状は、気候的に乾燥しがちな冬場に起こりやすい。

 主な対策は、保湿クリームのなど市販の塗布剤の使用、ビタミンAやビタミンCを積極的に摂取することが効果的だ。室内の湿度を一定以上に保つことも大切だ。

 また、入浴法にも注目したい。熱いお湯は、皮膚のセラミドなどの保湿成分が流れ出してしまうため、ぬるめのお湯へ入浴するのがいいだろう。長時間の入浴も、潤いを与えるのではなく、かえって皮膚の水分を失わせることもあるため注意が必要だ。

 ボディソープや入浴剤なども、保湿系につながるものを使用することがおすすめだが、皮脂が取り除かれてしまうほど強くこすったりすることは禁物だ。

 市販のクリームなどを使用しても皮膚の状態が改善されなかったり、かゆみが続く場合には、医療機関への受診をおすすめしたい。

田幸和歌子(たこう・わかこ):医療ライター、1973年、長野県生まれ。出版社、広告制作会社を経てフリーに。夕刊フジなどで健康・医療関係の取材・執筆を行うほか、エンタメ系記事の執筆も多数。主な著書に「大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた」(太田出版)など。

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    スポーツ
    2026年07月27日 11:00

    二転三転したサッカー日本代表の次期監督問題、どうもスッキリしないのはなぜか。日本サッカー協会(JFA)は北中米W杯で指揮を執った森保一監督を、来年1月に開幕するアジアカップ(2027年1月7日から2月5日・サウジアラビア))まで続投させるこ...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年07月28日 14:30

    中日ドラゴンズの元投手で、タレントなどで活躍した板東英二さんが7月22日に慢性心不全のため死去していたと、7月28日に公式サイトで発表した。86歳だった。1940年4月生まれ、満州出身で戦後は徳島県で育った。徳島商時代にエース投手でプレーし...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    スポーツ
    2026年07月29日 11:30

    コロラド・ロッキーズの菅野智之が「夏の主役」となりそうだ。メジャーリーグ各球団が期限ギリギリになると、駆け込みトレードを次々と成立させている。優勝争いから脱落したチームが主力選手を手放し、その見返りとして将来性の高い若手選手を複数人もらう。...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/7/21発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク