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記事全文を読む→医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<老人性乾皮症>高齢者の9割が該当 カサカサの皮膚は注意
皮膚のかさつきを感じたり、かゆみや粉をふいた状態になったりすることはないだろうか。何かと乾燥しがちな冬ではあるが、これは気候のせいばかりではなく、加齢による皮膚の老化、「老人性乾皮症」である可能性を疑った方がいいかもしれない。
加齢に伴い皮膚や汗の分泌が減少し、肌の潤いを保つための皮脂、角質層にあるセラミドなど細胞間脂質、そして尿素などの天然保湿因子を作り出す機能も低下してしまう。それらによって皮脂膜が薄くなり、角質の水分も減少、皮膚がカサカサになったり白いふけのようなものが生じたりする。これが「老人性乾皮症」という症状で、高齢者の9割がそれに該当するという。
皮膚の乾燥によるかゆみは、老人性乾皮症に限らず、「皮脂欠乏性湿疹」と呼ばれる湿疹に発展することもある。これらの症状は、気候的に乾燥しがちな冬場に起こりやすい。
主な対策は、保湿クリームのなど市販の塗布剤の使用、ビタミンAやビタミンCを積極的に摂取することが効果的だ。室内の湿度を一定以上に保つことも大切だ。
また、入浴法にも注目したい。熱いお湯は、皮膚のセラミドなどの保湿成分が流れ出してしまうため、ぬるめのお湯へ入浴するのがいいだろう。長時間の入浴も、潤いを与えるのではなく、かえって皮膚の水分を失わせることもあるため注意が必要だ。
ボディソープや入浴剤なども、保湿系につながるものを使用することがおすすめだが、皮脂が取り除かれてしまうほど強くこすったりすることは禁物だ。
市販のクリームなどを使用しても皮膚の状態が改善されなかったり、かゆみが続く場合には、医療機関への受診をおすすめしたい。
田幸和歌子(たこう・わかこ):医療ライター、1973年、長野県生まれ。出版社、広告制作会社を経てフリーに。夕刊フジなどで健康・医療関係の取材・執筆を行うほか、エンタメ系記事の執筆も多数。主な著書に「大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた」(太田出版)など。
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