スポーツ

スペインリーグを渡り歩く天才MF中井卓大はこのまま埋もれてしまうのか

 このまま「消えた天才」になってしまうのか。サッカーファンがヤキモキしているのは、スペインを主戦場にプレーするMF中井卓大の動向だ。

 天才少年「ピピ」の愛称で親しまれ、10歳の時に日本人で初めて超名門レアル・マドリードのカンテラ(下部組織)に入団。16歳で活躍が認められ、飛び級でトップチームの練習に参加する機会に恵まれ、日本の将来を担う逸材として注目の的となっていた。

 2024-2025シーズンはスペイン3部のアモレビエタで武者修行をしていたが、2月1日に当初の予定を半年間前倒し、電撃退団したことを発表した。

 翌2日には中井の代理人会社がSNSで、スペイン2部ラシン・サンタンデールのBチームで、4部のラージョ・カンタブリアに期限付き移籍すると報告している。

 ボールを奪われない高い技術と強烈なミドルシュートが武器の中井だが、ここ数年は伸び悩み、レンタル先を渡り歩いてきた。

 アモレビエタで迎えた今季は開幕から8試合連続でスタメン出場したものの、途中から出場時間が激減。リーグ戦11試合で得点もアシストも記録することなく、爪痕を残すことはできなかった。サッカーライターが現状を解説する。

「アモレビエタ退団のニュースが出た直後には、日本のサッカーファンの間でJクラブ待望論が上がり、盛り上がっていました。ただ、保有元のレアルとの契約は今季まで結ばれており、スペインとはいえ、4部ともなればリーグのレベルが高いのかどうかもわかりません。逆輸入で獲得した選手がJリーグで活躍したケースは少なく、クラブ側としては現在の実力に懐疑的な見方をしているのが本音ではないでしょうか」

 時計の針を少し戻せば、バルセロナの久保建英とレアルの中井がいれば、日本代表は向こう10年は安泰と言われていたのだが…。早熟すぎた天才の、新天地での「再起」を応援したい。

(風吹啓太)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
「京都崩壊」の信じがたい現実…外国人観光客専用都市に激変した「不気味な風景」
2
商品価値が落ちたヤクルト・村上宗隆「メジャー計画変更」で大谷翔平と同じ道を
3
土壌ラドン濃度・衛星観測・上空発光…火山噴火と大地震「前兆キャッチ」の新技術がスゴイ!
4
山尾志桜里の「公認取り消し」騒動を起こした玉木雄一郎は「榛葉幹事長人気に焦った」って!?
5
フジテレビ・山本賢太アナが行方不明に!? 「代役」登場と「謎のテロップ」