芸能

小倉久寛「コントを5本。楽屋も舞台に」/テリー伊藤対談(1)

「劇団スーパー・エキセントリック・シアター」の看板役者として、また声優やバラエティータレントとしても活躍を続ける小倉久寛。このたび盟友である三宅裕司とのコントライブを10年ぶりに開催。この大舞台を前に、天才テリーが送った驚きのアドバイスとは?

テリー もうすぐ小倉さんの70歳を記念したコントライブがあるんですね。

小倉 はい、10年ぶりに三宅(裕司)さんと2人で。今回が3回目になります。

テリー だいたい10年に一度やってるんですか。

小倉 そうですね。最初にやったのが45歳の時で次が60歳の時でしたから。

テリー どうですか、久しぶりの三宅さんとの2人コントというのは。

小倉 いや、大変ですね。今、セリフを覚えてる最中ですけど(対談は1月中旬)、入ってこないですよ。

テリー やっぱり10年前とは違いますか。

小倉 あんまり大きな声では言えないですけど、「あれ、こんなに入ってこなかったかな」っていう(笑)。今ちょっとそんな感じですね。

テリー もう内容は全部決まってるんですか。

小倉 大枠はだいたい決まってるんですけど。コントを5本やるんですよ。普通は1つのコントが終わったら、楽屋に帰って、次のコントの準備をするじゃないですか。

テリー 着替えたり、メイクしたり、セリフの確認をしたりね。

小倉 はい。その楽屋を舞台にするんですよ。コントが終わって、セットがチェンジすると、そのセットが楽屋なんです。

テリー つまり着替えたり、メイク直したりするのを全部舞台で見せるっていうこと?

小倉 そうなんですよ。

テリー ということは出ずっぱりだ。

小倉 そうです、そうです。楽屋って、今やったコントの反省とか、いろいろ話をするじゃないですか。「お前、あそこであんなことやりやがって、バカヤロー」とか。そういうのも全部見せることになります。

テリー おもしろいなぁ。じゃあ、そこは全部アドリブ?

小倉 台本はないです。コントはしっかり作って、楽屋は自由にという感じで。

テリー それ、何分ぐらいやるんですか。

小倉 コントはだいたい1本10分から20分とか。

テリー それって、コントやってる最中に、「次は楽屋に帰ったら何しゃべろうかな」って、頭をよぎったりしませんか。

小倉 いや、やってる最中は必死だと思いますね。コント5本もありますから、他のことは考えていられないです。

テリー でも、そうするとセリフが入ってなくてもおもしろくなっちゃいますね。「お前、入ってないじゃないか!」って三宅さんから突っ込まれたり。

小倉 それで楽屋は盛り上がるかなと。三宅さん、劇団の普通のお芝居の時も本番中にお客さんの前でダメ出しするんですよね。ちょっとうまくいかなかった時、「今のダメだぞ、明日までに考えとけよ」なんていうのを。

テリー 本番中に言うんだ(笑)。これ、2月21日から3月2日まで、10日間の公演ですよね。夜眠れないじゃないですか。

小倉 最近もう心配でちょっと寝つきが悪いですね。途中で起きる回数も以前より多いです。

ゲスト:小倉久寛(おぐら・ひさひろ)1954年、三重県生まれ。1979年、「劇団スーパー・エキセントリック・シアター」の旗揚げメンバーに。80年代中盤からバラエティー番組を中心にテレビ出演が増え、1986年にはNHK「ヤングスタジオ101」の司会、「笑っていいとも!」(フジテレビ系)にレギュラー出演した。1989年、「夢見通りの人々」で映画初主演。その他の主な出演は、映画「空母いぶき」「Fukushima 50」、ドラマ「おかしな刑事シリーズ」(TBS系)、NHK大河ドラマ「翔ぶが如く」「功名が辻」「青天を衝け」、NHK朝の連続テレビ小説「ほんまもん」「らんまん」など。2月21日(金)〜3月2日(日)、紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて「小倉久寛 生誕70年記念 コントライブ ザ・タイトルマッチ3 お楽しみはこれからだ 〜You ain’t heard nothin’yet〜」公演。

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