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【ウソみたいな実話】アメリカ国立公園で行方不明になった猫が1440キロの道のりを旅して飼い主と再会

 東京から沖縄・那覇市までを直線距離にすると、おおよそ1500キロだとされる。信じられないことだが、そんなとてつもない距離を歩いたとして、全米を驚愕させた猫がいる。カリフォルニア州サリナスに住むベニー・アンギアノさん夫妻の愛猫「レインボー」だ。

 2歳になるシャムネコのメスだが、昨年6月、夫妻とともにワイオミング州のイエローストーン国立公園に遊びに行った際、行方不明になった。世界遺産に指定されるイエローストーン国立公園は、ロッキー山脈の標高約2000メートルに位置し、その総面積はおよそ9000平方キロメートル。1872年に世界初の国立公園となり、公園内には温泉や間欠泉のほか、滝や湖、数々の野生動物が生息する。目の前に広がる大自然に触れるため、世界各地から多くの観光客が訪れる人気スポットとなっている。

 アンギアノさん夫妻はこの日、2匹の猫(レインボーとスター)を連れて、付近を散歩。すると物音に驚いたレインボーが、森の中に逃げ込んでしまったというのだ。

 夫妻は4日間、レインボーの大好きなおやつやおもちゃを手に、森の中を必死に捜索。しかし見つけることはできず、地元の保護団体に迷子猫の捜索願い出して、断腸の思いで帰路についた。

 行方不明になって2カ月後の8月、夫妻のもとに嬉しい知らせが届く。レインボーが発見された、というものだった。しかし、その場所を聞いて驚愕することに。なにしろイエローストーン国立公園などではなく、なんと公園から約900マイル(1440キロ)も離れた、カリフォルニア州ローズビル。夫妻の自宅があるサリナスからは約200マイル(320キロ)。つまりレインボーは自力で自宅に戻ろうとしていたことになる。

 CNNの報道によれば、ローズビルに住む女性が、路上でレインボーを発見。餌と水を与えて保護した。その後、地元の動物虐待防止協会に連れて行き、埋め込まれたマイクロチップをスキャンしたところ、アンギアノさん夫妻の情報が出てきたのである。

 夫妻によれば、対面した際、レインボーの体重は6キロも減っており、前足はボロボロの状態。そんな体になりながら家族が待つ家になんとか帰ろうとしていた姿に夫妻は言葉を失い、ただただ涙したのだった。

 猫の嗅覚は人間の14倍以上も敏感だとされることから、ニオイを頼りに自宅の方向へと歩いていったと考えられるが、それにしても1400キロ以上もの距離を、猫が単独で移動できるものなのか。

 もしかすると、トラックの荷台にでも潜り込んで近くまで運ばれたのではないか、などと様々な説が流れたが、レインボーの口から真相が語られるはずもなく…。

 まさに映画を地で行くようなストーリーなのである。

(灯倫太郎)

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