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九里亜蓮オリックス移籍後の「快進撃」フルスイング翻弄投球は「不良時代の名残り」

 広島からFA加入したオリックスの九里亜蓮が、新天地で快進撃をやってのけている。4月18日の日本ハム戦に先発登板すると、107球で1失点完投勝利。これで開幕から3連勝とした。

 初登板は4月5日の日本ハム戦。8回5安打1失点で移籍後初勝利を挙げると、4月12日の楽天戦でも114球の熱投で8回無失点に抑えた。

 カープでは打線の援護に恵まれないことが多かったが、オリックスでは勝ち星が伸びている。大阪という土地柄が本人の性格と合っており、環境の変化がプラスに働いた。ストレートは145キロ程ながら球種が豊富。スライダー、チェンジアップ、フォーク、カットボール、カーブ、ツーシームと器用にコントロールできる繊細さがある。

「フルスイングしてくるパ・リーグの打者相手に、嫌なコースを突く投球で翻弄していますね」(他球団スコアラー)

 そんな九里の父はアメリカ人で、元ブレーブス傘下3Aの内野手マーク・アントニオ・シェック氏。父譲りのタフさもあって、間隔が短い登板でも働ける。

「小さい頃から体格がよく、中学生の時は不良グループに入り、ケンカばかりしていたといいます。見かねた祖母がグループからの脱退を促して転校。そこから野球に明け暮れるようになり、才能が開花しました。スカウトの目にとまって亜細亜大学に進み、薮田和樹(オイシックス)、東浜巨、嶺井博希(ともにソフトバンク)、山崎康晃(DeNA)らと猛練習に励み、プロ入りを果たしています」(スポーツ紙デスク)

 気迫満点の投球は「不良時代の名残り」と言われる九里。昨年の5位からの上昇を期すオリックスの救世主となりそうである。

(佐藤実)

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