欅坂46(現・櫻坂46)の元センターの平手友梨奈が4月29日に千葉で開催された音楽フェス「JAPAN JAM 2025」に出演し、2020年1月に欅坂46脱退後、初のライブパフォーマンスを披露した。ライブ終了後には、8月に初のワンマンライブを行うと、サプライズ発表している。
平手は中学生時に、欅坂46の1期生オーディションに合格。2016年4月のデビューシングル「サイレントマジョリティー」から2019年の8thシングル「黒い羊」まで、全てのシングル表題曲とカップリング曲でセンターに座る「絶対的エース」だった。
「平手のワンマンライブ『平手友梨奈 1st LIVE“零”』は、欅坂46結成10周年を迎える8月21日、東京・お台場のZepp DiverCityで行われるのですが、所属事務所が発表したライブの詳細は、欅坂の元エースとしては、ちょっと寂しいものになってしまいました」
こう語るエンタメ誌ライターが続けて、その理由を説明する。
「所属事務所クラウドナインによると、1stワンマンライブのチケット料金はなんと無料(ドリンク代別)で、終演後に投げ銭ありというもの。この発表には驚きましたね。なにしろ欅坂のシングル8枚は全てオリコンシングル週間チャートで1位を獲得。1stシングルの『黒い羊』は45万枚の売り上げで、最も売れた『アンビバレント』は100万枚を超えました。そんなグループの絶対エースのワンマンですから、キャパ2000人程度のZepp DiverCityより大きな会場で、もちろん有料ライブでも十分に埋まると思いますが…」
一方で「運営に不安があるのではないか」と推察するのは音楽ライターだ。
「ソロになった平手の楽曲は、欅坂時代ほど話題にはなっていません。例えば3月19日発表の最新デジタルシングル『イニミニマイニモ』の初週DL数は3577と、なんとも微妙な数字なのです。収容人数が大きな会場では埋まらない可能性があり、事務所はそこを懸念しているのでは。それならば2000人の会場で無料イベントという形式で開催し、まずは会場を一杯にすることでハクをつけたい、ということなのでは」
無料イベントという、まるで地下アイドルのような手法ははたして、吉と出るか凶と出るか。参加したファンが平手のライブにどれくらいの「値段」をつけるのか、興味津々なのである。
(石見剣)