TBSは4月30日に東京・赤坂の同局で定例記者会見を開き、日曜劇場「キャスター」に出演中の永野芽郁に言及した。
田中圭との不倫、さらには「キャスター」で共演中のキム・ムジュンとの二股交際が報じられた永野について合田隆信専務は、
「今のところはご出演等に変更はございません」
視聴者から届いた声やスポンサーの反応については、
「こちらに直接いただいているものについては、控えさせていただきます」
そう言って言葉を濁したが、永野の騒動には頭を抱えている様子。過去の事案やスポンサーの意見などを総合すれば、なんらかの処分を下してもいいのだが、永野が所属する大手芸能プロダクション「スターダストプロモーション」との関係を壊したくはない。とても降板といった判断は下せないのだろう。
ここで思い出されるのは、3月29日に放送された「オールスター感謝祭’25春」だ。永野が江頭2:50も追いかけ回され、涙ぐむ場面があったが、これについて合田専務は、
「やはり生放送で起きるハプニングの幅とかに関する想像力は、ちょっと欠けていたかな、っていう反省はございます」
配信サービス「TVer」では、当該場面はカットされている。
永野の二股不倫スキャンダルと江頭の暴走でそれぞれ「総合的な判断」を示したわけだが、対応はいわば「真逆」。江頭の暴走はお約束の芸であって、視聴者はもちろん、制作サイドも何をしでかすかわからない江頭の言動を楽しんでいる。だから「配信でカットするのはいきすぎ」との指摘が出るのだ。
他方、永野のスキャンダルは「お咎めなし」。「キャスター」の4月27日放送回は出演シーンが一部カットされているのではないか、とされたが、今後も変わらず出演させるという決断は、今後にどう影響するのか。
なお、永野が契約するCMスポンサーでは、コンタクトレンズ専門店「アイシティ」が公式サイトから、永野が出演する広告を削除。CM動画も非公開となり、アイシティを展開するHOYA・アイケアカンパニーは「さまざまな影響を総合的に判断して、対応を進めております」とコメントしている。
永野がCM契約を結んでいる各社は今後、同様の動きをする可能性があろう。その時、事案によって矛盾する対応をしてきたTBSは、どうするのだろうか。
(石見剣)