あの「ジャニー喜多川の性加害事件」で、東山紀之社長とともに釈明の矢面に立った藤島ジュリー景子氏へのインタビュー書籍が7月に発売される。
「ラストインタビュー 藤島ジュリー景子との47時間」(新潮社)と題するこの本は、小説家の早見和真氏が、嵐やTOKIOをはじめとする数多くのタレントをプロデューサーとして手がけた藤島氏に、計47時間のロングインタビューを敢行し、まとめたものだ。旧ジャニーズ事務所の内情と、彼女自身の半生が記されている。
早見氏は2025年本屋大賞で第2位の「アルプス席の母」、山本周五郎賞受賞作「ザ・ロイヤルファミリー」、50万部突破のミステリー「イノセント・デイズ」などの著作がある。早見氏のコメントを紹介しよう。
「これまで語られてこなかった事実を、ファンや読者に伝えられるのではないか。それが今回、40時間を超えるインタビューに臨んだ一番の理由です」
「読者のみなさまに、等身大の彼女が、その息遣いが伝わることを願っています」
すでに目次と冒頭の約50ページが先行公開されているが、叔父のジャニー喜多川氏、母のメリー喜多川氏との、世間では知られざるリアルな関係を語っている。
「おそらくジャニー氏の性加害問題にも踏み込んでいるのでは。普段は本を買わないであろう、旧ジャニーズ事務所タレントの若いファン層も購入しそうで、ベストセラーになるかもしれない」(出版関係者)
先行公開された部分を要約すると、ジュリー氏と早見氏が初めて会ったのは、ジャニー氏の性加害問題が騒動になる前年の2022年8月。その後、メールのやりとりをする中、ジュリー氏が早見氏の著作「笑うマトリョーシカ」を自らがプロデュースし、嵐・櫻井翔を主演に据えてドラマ化したい、との申し出があったという。昨年7月期に、これはTBSでドラマ化された。
「当時、ジュリー氏は既にタレントには関わっていないという体でしたが、結局、嵐の案件には関わっていた。来年の嵐の解散ビジネスも、指揮を執っているようですね」(芸能記者)
「嵐利権」は手放せなかったようだ。
(高木光一)