2026年のライブをもって活動を終了すると発表された「嵐」の「ファンクラブ」と「プラチナチケット」をめぐり、SNSが荒れている。
2021年から活動を休止している嵐は昨年4月10日、結成25周年となる5人の連名で新会社「株式会社嵐」の設立を、STARTO ENTERTAINMENT公式サイト上で発表していた。だが、ファンクラブから会員に送られる「誕生日カード」「配信動画」には2021年以降、リーダー大野智の姿はなく、その間に年会費4000円の5年分、合計2万円ものファンクラブ会費を払い続けてきた「大野推し」ファンからは、落胆と怒りの声が上がっていた。
その「株式会社嵐」設立からまる1年が経過したタイミングで解散を発表したのは、グループ活動をしていないのに会費をむしり取り続ける「ファンクラブ」に対して会員から上がり続ける、「再結成するする詐欺だろ!」の批判を無視できなくなったから。
STARTO ENTERTAINMENTから独立した二宮和也、松本潤と活動休止中の大野に対しての風当たりは特に強い。活動休止中の5年間、会費を払ってきた会員の父親を名乗る人物が「グループ活動もしていないのに、会費を取り続ける嵐のファンクラブは詐欺やマルチ商法」として、会費返金請求や消費者生活センターへの通報を匂わせたりも。
最盛期に300万人を超えたファンクラブ会員の売り上げは、年間120億円超。現在の会員数は非公表で、仮に最盛期の10分の1にまで減っていたとしても、売り上げは12億円にのぼる。それでいて、5人のメンバーが揃わない誕生日カードを郵送するだけ、しかも「解散ライブ」発表後、ファンクラブに入り直した会員にまで「ライブチケット優先販売」するのであれば、会費を払い続けてきたファンからマルチ商法扱い呼ばわりされ、集団で「会費の返還請求」をされても致し方ないだろう。
嵐のファンクラブは来年5月をもって終了すると、発表されている。
(那須優子)