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記事全文を読む→林家つる子「落語は究極のエンタメかも」/テリー伊藤対談(1)
並みいる先輩落語家をゴボウ抜きにし、昨年「抜擢真打」に昇進した林家つる子師匠。古典の名作「芝浜」などをおかみさん視点から創作したスピンオフ落語が好評だ。現在、全国ツアーの真っ最中。天才テリーとの意外なつながりが発覚し、2人のトークは大盛り上がり!
テリー つる子師匠は単独で全国ツアーをやるほど、今注目される落語家さんですけども。
つる子 いえいえ。
テリー 学生時代は演劇部だったの?
つる子 そうですね。高校の頃にのめり込んで、演劇部に所属していました。
テリー 例えば、どんな役をやってたんですか。
つる子 コメディがすごく好きで。ケラリーノ・サンドロヴィッチさんや鴻上尚史さん、(演劇集団)キャラメルボックスさんですとか、そういう台本で演じたりしてたんですけども、夏の大会に自分たちで作った台本で出ることになりまして。その時に初めてやったのがオカマの役だったんです。
テリー へぇ。
つる子 それが結構イロモノ的で、ちょっと出て笑いを取って去っていくような役だったので、皆さんが笑ってくださるのがすごくうれしくて。「あ、こういうことに自分はやりがいを感じるんだな」っていうことに気付きまして。それで演劇を続けたいなと思って、もちろん大学でも演劇サークルを見に行ったんですけれども落研に勧誘されて。
テリー 入っちゃうの?
つる子 そうなんです(笑)。それまで落語は全然見たことも聞いたこともなかったんですけど、その時に初めて先輩方の落語を見て、純粋におもしろくて。
テリー それは新作だったんですか?
つる子 いえ、皆さん古典落語をやられてたんですけど。結構シュールな方もいれば、ベタで陽気な雰囲気の方もいましたし、しっとりと人情噺をやられる方もいたので、「すごくその人の個性が出てるな」っていうのを感じまして。
テリー なるほど。演劇と通じる部分があったんだ。
つる子 はい。自分で何人も演じられて、演出もできる。美術はないけど、あるように見せられる。演劇部時代にそういうのが好きだったこともあって、「これ、全部ひとりでできるなんて究極のエンタメかも」と思って、のめり込みました。
テリー で、スゴいですよね。大学2年の時に「策伝大賞」で審査員特別賞。
つる子 そうですね。落研の甲子園のような大会なんですけど。でも、3年と4年の時にも挑戦して、たまたま2年生の時に賞をいただけただけです。
テリー でも、その後、全国女性落語大会「ちりとてちん杯」で優勝してますよね。
つる子 はい。4年生の時に。
テリー そうすると「私って結構才能あるな」って思うんですか?
つる子 いえいえ(笑)。やっぱり芸って、その時々で評価が変わるものですし、「自分がまだ落語を突きつめられていないから、こういう結果になるのかな。だったら突きつめたいな」と。いろいろな大会に出ると、学ぶことも多かったので。
テリー というと?
つる子 やっぱり全国には衝撃を受けるほどおもしろい子がいまして。特に関西の子たちは、江戸落語とは笑いの取り方も違ったり、女性大会では関西のおばちゃんたちがほんとにおもしろくて。自分もこうなりたい! と思いました。
ゲスト:林家つる子(はやしや・つるこ)1987年、群馬県生まれ。中央大学在学中に落語研究会に所属し、全国女性落語大会で優勝するなど早くから頭角を現す。2010年、九代目林家正蔵に入門。2015年に二ツ目、2024年に先輩11人を飛び越え、女性落語家として初の「抜擢真打」に昇進した。古典落語に加え、創作落語も手がけ、特に「芝浜」「子別れ」などの古典の名作の主人公をおかみさんに変え、女性視点で描き直す試みが注目され、多くのメディアで取り上げられた。現在、「林家つる子全国ツアーにっぽん全国つる浦々」の真っ最中。また7月11日から20日まで「鈴本演芸場七月中席夜の部 林家つる子主任興行」が行われる。詳細は林家つる子の公式ホームページまで。
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