社会
Posted on 2025年06月28日 05:58

西武鉄道とJR武蔵野線「直通運転」の真意がわかった!埼玉に「巨大プロスポーツ圏」が誕生する

2025年06月28日 05:58

 西武鉄道が西武池袋線とJR武蔵野線の直通運転を検討していると発表したのは、この6月のこと。西武鉄道とJR東日本の直通は初めてのことで、沿線住民にとって便利になると、大いに期待されている。しかしその一方で、直通の意味が見出せない、との声もある。鉄道ライターが語る。

「武蔵野線から西武池袋線に乗り換えて、池袋駅を目指す利用者はそれなりにいますが、西武池袋線から武蔵野線に乗り換えて、浦和や大宮方面へと向かう人はあまり多くありません。直通したところで、利用する人がどれだけいるのか。唯一のメリットは、西武の秋津駅とJR新秋津駅の乗り換えで、両駅間の400メートルを歩かなくて済むぐらいです」

 なぜ直通運転させるのか、6月24日に開催された西武ホールディングスの第20回定時株主総会で、西武鉄道の思惑が明らかになった。

 株主から直通運転について質問を受けた西武鉄道の小川周一郎社長は、沿線の価値向上と利便性の向上を目指すためだと回答。所沢と浦和、大宮方面の人の移動を増やすことを視野に入れているという。この恩恵を受けるのは、埼玉のプロスポーツ球団だ。埼玉の特殊な交通事情を、地元出身のジャーナリストが説明する。

「埼玉を代表するプロスポーツ球団といえば西武ライオンズですが、さいたま市民にとっては他県のチームも同然なんです。というのも、さいたま市から所沢へ鉄道で行こうとすると、池袋を経由することになり、アクセスがよくありません。所沢に行ったことがないという人は多いですね。西武ライオンズに愛着を持ちにくい環境なんです。ですが、武蔵野線と西武池袋線が直通となればスタジアムに行きやすくなり、応援するさいたま市民が増えるかもしれません」

 逆にサッカーJリーグの浦和レッズや、レッドブルが買収した大宮アルディージャを応援する所沢の人が増える可能性も。埼玉のプロスポーツ球団は、これまで以上に活気を帯びることになるかもしれない。

 地域の経済や文化に影響をもたらす鉄道路線。西武鉄道とJR武蔵野線の直通運転は、大きな可能性を秘めている。

(海野久泰)

 

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2026年01月14日 07:30

    昨年あたりから平成レトロブームを追い風に、空前の「シール」ブームが続いている。かつては子供向け文具の定番だったシールだが、今や「大人が本気で集めるコレクターズアイテム」として存在感を放つ。1980年代から90年代を思わせる配色やモチーフ、ぷ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    社会
    2026年01月19日 07:30

    鉄道などの公共交通機関で通勤する人が、乗車の際に使っている定期券。きっぷを毎回買うよりは当然ながらお得になっているのだが、合法的にもっと安く購入する方法があるのをご存じだろうか。それが「分割定期券」だ。これはA駅からC駅の通勤区間の定期券を...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    社会
    2026年01月22日 07:30

    今年も確定申告の季節がやってきた。「面倒だけど、去年と同じやり方で済ませればいい」と考える人は少なくないだろう。しかし、令和7年分(2025年分)の確定申告は、従来の感覚では対応しきれないものになっている。昨年からの税制の見直しにより、内容...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/2/3発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク