社会
Posted on 2025年08月24日 08:30

【激ヤバ航空機】元機長が衝撃告白「激増バードストライク」最悪のケース!離陸直後の全推力ダウンでなすすべなし「あっさり墜落する」

2025年08月24日 08:30

 日本国内で今、航空機に鳥が衝突する「バードストライク」への懸念が急速に拡大している。その背景には「航空機にとって最も危険な鳥」と恐れられている渡り鳥「トモエガモ」の異常な急増がある。

 トモエガモはカモの中でも大型で体重もあり、かつ、非常に大きな群れを作ることで知られる。それゆえ、空中でトモエガモの大群と衝突した航空機は、機体に甚大なダメージを受ける恐れがあるのだ。

 環境省が毎年1月、全国およそ8700地点の湖や沼で、2週間にわたって実施している渡り鳥の個体数調査によれば、トモエガモの個体数は2020年度の2万羽余りから、2024年度には14万羽余りへと、5年間で7倍に急増している。この情勢を受けて、国土交通省は今年3月に、トモエガモを要警戒の「問題鳥種」に指定した。

 では、トモエガモなどによるバードストライクは、航空機にどのようなダメージをもたらすのか。筆者の知人で国内大手エアラインの機長を務めた元パイロットは、
「中でも危機的とされているのは、エンジンが鳥を吸い込んだケースです」

 こう指摘した上で、次のように警鐘を鳴らしている。
「最新鋭の航空機は2発エンジンが主流となっています。この場合、左右どちらかのエンジンがバードストライクで停止しても、もう一方のエンジンで危機を回避することが可能になる。問題は鳥の大群に突っ込むなどして、両エンジンの推力が失われた場合です。こうなったら対処のしようがありません。とりわけ離陸直後に全推力がダウンした場合は絶望的で、スピードも高度も足りないため、完全なお手上げ状態に陥ってしまいますね」

 国土交通省の統計によれば、日本国内におけるバードストライクの発生件数は、年平均でおよそ1500件。1日に換算すれば「4件以上」発生している計算になる。決して珍しいアクシデントではないのだ。

 技術の粋を尽くした最新鋭の航空機といえども、バードストライクで全てのエンジンが停止してしまえば、なすすべもなくあっさりと墜落してしまう。これが空の安全神話の裏側に潜む、恐るべき真相なのだ。

(石森巌)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/8/19発売
    ■530円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク