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Posted on 2025年08月24日 08:15

絶滅寸前!かつて全国で愛されたJR「ホームライナー」今や東海だけに残る理由

2025年08月24日 08:15

 かつて首都圏をはじめ、全国各地で運行していたJRの「ホームライナー」。混雑する朝晩の時間帯でも確実に座れるため、定期券や乗車券とは別に乗車整理券が必要でも常に高い乗車率を誇り、実際に利用したことのある者も多いだろう。

 ところが、次々と運行が廃止され、現在はJR東海が管轄する静岡・愛知・岐阜の3県で「ホームライナー浜松」(沼津―浜松)、「ホームライナー沼津」(静岡―沼津)、「ホームライナー静岡」(浜松―静岡)、「ホームライナー大垣」(名古屋―大垣)、「ホームライナー瑞浪」(名古屋―瑞浪)の5本を運行するのみだ。

 そんなホームライナーが誕生したのは国鉄末期の1984年。上野―大宮間の「ホームライナー大宮」を皮切りに、一時は首都圏だけで1日数十本が運行していたが、21年3月のダイヤ改正で消滅。厳密には各ホームライナーで事情は異なるが、特急への格上げや利用客の減少、普通列車や快速のグリーン席の利用客増加などさまざまな要因が挙げられる。

 ただし、ホームライナーは特急列車と違って乗車整理券を別途購入すれば「青春18きっぷ」でも乗れたため、通勤客以外からも重宝されていた。東海エリアを走る5本のライナーのうち、4本は東海道本線を走っていることから18きっぷが利用できる夏場は首都圏と名古屋・関西以西を行き来する同きっぷユーザーの乗車が多い。

 記者もこれまで何度も同エリアのライナーにお世話になったが、特に沼津から浜松まで行く「ホームライナー浜松」は移動距離約130キロと現存するライナーでは運行区間が突出して長い。乗車時間も1時間40分あるので駅弁を食べ、のんびり晩酌することもできる。

 普通列車では2時間20分近くかかり、ライナーを運行する時間帯は車内も混むので座れる保証もない。仮に座席を確保できても周囲の目が気になって車内での飲食は厳しい。ゆえに、わざとライナーに乗れるように予定を組んで移動する者も多いらしい。

 とはいえ現状を鑑みると、いつ廃止になっても不思議ではない。しかし乗車整理券は330円と安く、利用者にとっては魅力的。できれば当分の間は運行し続けてほしいものだ。

(高島昌俊)

※写真は静岡駅に停車中のホームライナー沼津

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