スポーツ
Posted on 2025年09月06日 09:00

【セントウルSの大ヒント】むやみに逆らわない方が得策な「ローテの壁」をモノともしない「GⅠ戦線始動組」この2頭

2025年09月06日 09:00

 JRA秋競馬で重賞戦線の幕開けを告げるGⅡ・セントウルステークス(9月7日、阪神・芝1200メートル)は例に漏れず、JRAサマースプリントシリーズの最終戦としての顔と、今秋の頂上決戦(スプリンターズS)へ向けた前哨戦としての顔を持っている。

 これまた何度か指摘してきたことだが、このような場合、陣営の「勝負度合いの高さ」という点では、秋のGⅠ戦線を虎視眈々と狙う始動組ではなく、シリーズを含む夏競馬を戦ってきた転戦組に軍配が上がる。

 だが、ここで見落としてならないのは、始動組と転戦組の「能力差」である。始動組の能力が抜けている場合、ローテーションの壁を易々と乗り越える形で、転戦組を蹴散らすことになるからだ。

 今年のセントウルSでこのケースに該当する始動組は、トウシンマカオ(牡6)とママコチャ(牝6)の2頭。今回の出走メンバーを見渡すと、両馬の能力は一枚も二枚も抜けている。仮に7分8分の仕上げでも、マッチレースとなる可能性は高い。
 当然、上位人気を独占することになるだろうが、ここはむやみに逆らわない手が上策となるだろう。3連単や3連複の2頭軸で狙えば「馬券」になるはずだ。

 一方、この2頭に割って入る可能性を秘めた伏兵馬には、転戦組として参戦してきたカルチャーデイ(牝4)を指名したい。
 GⅢ・函館SS(函館・芝1200メートル)6着(0.4秒差)⇒GⅢ・CBC賞(中京・芝1200メートル)5着(0.3秒差)のローテは、まさに青写真通り。しかも今回は初ブリンカーで臨む一戦であり、単騎逃げに持ち込めれば好勝負必至とみている。

 その他の転戦組ではテイエムスパーダ(牝6)、ヨシノイースター(牡7)、アブキールベイ(牝3)、ウイングレイテスト(牡8)あたりも馬券圏内の可能性はあろう。ただ、上位人気馬から入る以上、あまり手は広げられないというのが、正直なところだ。

(日高次郎/競馬アナリスト)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/9/2発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク