エンタメ
Posted on 2025年09月13日 15:00

「猫好きおしゃべり会」も…ふらっと来て手伝って日常に戻る「その日限りの活動」/ケイリン女王・高木真備の「保護ねこ生活」

2025年09月13日 15:00

 9月になってもまだまだ暑く、ゲリラ豪雨や台風が多いですね。被害に遭われた方のニュースを見るたびに、心が痛みます。被災された方の日常が1日も早く戻ることを願っています。

 そしてSNSでは、外で暮らす猫たちのお世話を、嵐に備えてしてくださっている方々の投稿を見かけます。自然災害には逆らえない部分がありますが、私たちにも何かできることがないか、考えていきたいです。
 
 さて、前回は子供たちが参加できる活動をご紹介しましたが、「大人が気軽に関われるコミュニティー」についても考えてみたいと思います。

 大人になると仕事や家事、子育てなどで日々の時間が限られ、「ボランティア活動にガッツリ関わるのは難しい」と感じる方は多いと思います。ですが、実は大人だからこそできることもあると考えています。

 例えば一回きりでOKのボランティア参加。譲渡会やチャリティーイベントでは、テント設営等の力仕事やチラシ配りなど、その日だけでもお願いしたい役割があります。 時間が限られていても「2、3時間だけなら手伝えます」というのは、とてもありがたいことです(写真はチラシ配りのスタッフとして、ボランティアに参加した時のもの)。

 ただ、この形は保護団体側(イベント主催側)の受け入れ体制を整える必要がありそうです。 中には慣れていないボランティアさんを突然、受け入れるのは難しい…という団体もあるでしょう。 
 でも私は「その日限りのボランティアさん」も必要だと考えています。最近、CMでやっている「1日限りのバイト」のようなイメージでしょうか。SNSをうまく利用して「~できる方、当日会場にお越しください」という気軽なボランティア枠があれば、もっと参加できる人は増えるかもしれません。
 
 趣味や得意分野を生かして、写真が得意な方なら保護猫の魅力を伝える撮影を、デザインができる方ならポスターやSNS画像作りを。文章を書くのが好きな方は、譲渡会の報告や猫の紹介文を担当する。とにかく自分の普段のスキルをそのまま生かせるのが、大人の強みかもしれませんね。
 
 私の知り合いに「猫好きおしゃべり会」というような形で、お茶を飲みながら猫の話をする会を開いている方がいます。「保護活動としてでできること」というアイデアを話し合ったり、仲間を作るきっかけになったりするようです。 
 とにかく活動は100%の必要がないことを、もっとたくさんの方に知っていただきたいです。 そして小さく関わることから始められる空気を作ることが、私を含めて活動する側の新しい課題かもしれないと感じています。

 ふらっと来て、少しだけ手伝って、また日常に戻る。そんな緩やかな出入りが許される場であれば、忙しい人でも長く関わり続けることができますね。ひとりひとりの「少しだけ」を積み重ねやすくする新しい仕組み作りを意識して、私も頑張ってみようと思います!

 そして早速ですが、10月18日と19日に別府競輪場で「わんにゃんワークショップ」を開催することになりました。 18日18:00からは大人向け、19日15:00からは子供向けの内容で、60分のクラスにする予定です。気軽に携われる保護活動として、楽しいワークショップになるよう計画中。詳しくは、別府競輪場公式サイトをご覧ください(9月末から掲載予定)。 

(高木真備)
たかぎ・まきび●1994年8月17日生まれ。2014年に競輪選手としてデビューし、2021年ガールズグランプリで優勝して年間女王になる。2022年に競輪選手を引退し、その後は犬猫の保護活動に携わっている。

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/9/2発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク