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Posted on 2025年09月15日 18:00

「打率2割1分でも10発」巨人・リチャードが証明する「ロマン砲」破壊力の魅力

2025年09月15日 18:00

 今年5月にソフトバンクからトレードで巨人に移籍したリチャード。後半戦になってスタメンに起用される試合が増えると、見事期待に応える。9月14日時点で打率2割1分、39安打ながら本塁打10本は、キャベッジ(16本)、岡本和真(11本)に続くチーム3位。打点も36と出場機会の割に高く、もはやチームの主力選手といっていい活躍を見せている。

 2軍では5度の本塁打王に輝き、長打力は折り紙付きだったが確実性に乏しく、ソフトバンク時代に本塁打7本を記録した21年も打率は1割8分1厘。彼のような打者は「ロマン砲」と呼ばれるが、最近はこうしたタイプの打者を再評価する動きがあるという。

「例えば、ロッテの山本大斗外野手は、昨シーズンまでの4年間は1軍戦9試合の出場にとどまっていましたが、昨年のイースタン・リーグでは本塁打、打点の2冠王に輝いています。今シーズンは1軍のレギュラーに定着。打率2割ラインですが、本塁打は11本まで積み上げています」(スポーツ紙記者)

 だが、いくら一発の魅力があっても打率が低すぎるとチームは使いづらいのではないだろうか?

「その辺はチーム事情との兼ね合いにもなりますが、今の日本のプロ野球は投高打低。本塁打数も減るなか、長打力に秀でた選手はそれだけで魅力ですし、相手チームにとっても脅威。下位打線にこういうバッターが1人でもいると厄介です」(同)

 実は、日本球界以上にロマン砲が活躍しているのがメジャーリーグ。現在、大谷翔平を抑えてナ・リーグ本塁打ランキングのトップに立つシュワーバー(フィリーズ)は、23年に打率1割9分7厘にもかかわらず、本塁打はなんと47本。また、レンジャーズなどでプレーしたジョーイ・ギャロは、24年までの10シーズンで通算打率1割9分4厘なのに通算本塁打は208。つまり、一芸に秀でた選手として認められていたことにほかならない。

「まったくバットに当たらないのでは困りますが、打率2割前後でもシーズン20本以上飛ばせる力があれば、使えると判断する監督やコーチもいるはず。そういう選手は案外ファンからも愛されるかもしれませんよ」(同)

 NPB打率ワーストの本塁打王は、1987年の広島・ランスの2割1分8厘(39本)。もしかすると近い将来、彼の打率を下回る新たなホームランキングが誕生するかもしれない。

(滝川与一)

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