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記事全文を読む→ホントーク〈近藤大介×名越健郎〉(1)習近平は戦争をやりたくない!
ほんとうの中国 日本人が知らない思考と行動原理
近藤大介/1100円・講談社現代新書
近年、中国人の日本移住が増加している。「島国の日本と大陸の中国では、考え方が異なる」と言及するのは、元講談社北京副社長で中国ウオッチャーの近藤大介氏だ。日本人がもっと知るべき中国人の思考と原理とは─。
名越 9月3日、日本との戦争に勝利した「抗日戦争勝利80周年」の記念式典と軍事パレードが北京で行われました。式典にはロシアのプーチン大統領と北朝鮮の金正恩総書記も出席し、珍しい3ショットが見られました。中国にとってはどちらが格上の存在ですか?
近藤 中国のプロトコルだと、主賓は向かって左側になりますから、プーチン大統領のほうが上です。
名越 プーチン氏は貧しい家の出身。かたや習近平国家主席は、父親が中国共産党の長老という家柄のプリンスです。気が合わないかと思っていましたけど、2人はここ数年で50回近く会談するなど、ケミストリー(相性)が合っています。
近藤 習主席は皇帝気質が強烈ですが、プーチン大統領は目的のためにプライドを自制できる性格なので、良好な関係が築けています。
名越 相手を持ち上げることがうまいんですね。
近藤 はい。金正恩総書記も皇帝気質が強烈ですが、同様にプーチン大統領にほだされて、ロシアに武器供与や兵士を派遣しました。
名越 ところで、中国は1979年にベトナムと戦争をして以降、本格的な戦争をしていませんが、なぜだと思いますか。
近藤 かつての中国国家主席の江沢民氏と胡錦濤氏は、故・鄧小平氏の教えに忠実で「戦争をやると軍需産業は潤うかもしれないけれど、全体的には経済的な損失が大きい」と考えていたからです。
名越 習近平国家主席も同じ考えでしょうか?
近藤 彼はよく言えば慎重、悪く言えば臆病な性格なので、恐らく今後も戦争は避けたい考えでしょう。
名越 では、台湾の武力統一は、ないとみていいですか?
近藤 台湾本島への攻撃は可能性が低いと思いますが、金門島や馬祖列島、澎湖諸島、東沙諸島などは危ない。私は今の中国は、1980年代初頭のソ連に似ていると感じています。
名越 ブレジネフ政権(64~82年)の終わり頃ですね。
近藤 はい。例えば、ブレジネフ氏が習近平国家主席だとすると、続くアンドロポフ氏(82~84年)、チェルネンコ氏(84~ 85年)のような傀儡政権があって、ゴルバチョフ氏(85~91年)みたいな改革派が出てきて中国は大きく変わるとみています。
名越 それはおもしろい見方ですね。ソ連崩壊はゴルバチョフ氏とエリツィン氏の共同作業でした。しかし、エリツィン氏がKGB(国家保安委員会)を自分の政権維持に使えると思って残した結果、プーチン氏が大統領に就任した。暴力装置のKGBはソ連共産党の中央委が統率していましたが、今は共産党がないので、自由に暴走している構図です。
近藤 中国には国家安全部という諜報機関がありますけど、かつてのKGBほど強力ではないと思います。
ゲスト:近藤大介(こんどう・だいすけ)1965年生まれ。埼玉県立浦和高校、東京大学卒。国際情報学修士。講談社入社。講談社北京副社長を経て、講談社「現代ビジネス」編集次長。08年より明治大学国際日本学部講師(東アジア国際関係論)を兼任。19年「ファーウェイと米中5G戦争」で国際アジア共同体学会岡倉天心記念賞最優秀賞を受賞。
聞き手:名越健郎(なごし・けんろう)拓殖大学特任教授。1953年岡山県生まれ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社。モスクワ支局長、ワシントン支局長、外信部長などを経て退職。拓殖大学海外事情研究所教授を経て現職。ロシアに精通し、ロシア政治ウオッチャーとして活躍する。著書に「秘密資金の戦後政党史」(新潮選書)など。
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