スポーツ
Posted on 2025年10月03日 13:00

ヤクルト・青柳晃洋が古巣相手に不可解投球…大山悠輔に「3連続四球」で「最高出塁率タイトル」アシスト

2025年10月03日 13:00

 甲子園球場での阪神×ヤクルト25回戦(10月2日)は、阪神ファンにとってまさに「鶴の恩返し」と言える一戦となった。ヤクルトの先発投手は、メジャーリーグの夢破れ、今季途中から移籍した青柳晃洋。古巣の本拠地に凱旋したものの、4回1/3を投げて6安打6失点、被本塁打2、与四球3と大乱調に終わった。

 試合は初回から阪神打線が主導権を握った。近本光司の二塁打でチャンスを広げ、佐藤輝明の犠飛で先制。3回には佐藤の投手強襲安打でつなぎ、前川右京が右翼へ今季1号となる3ランを放ってスタンドを沸かせた。5回には佐藤が2ランを放ち、40本塁打100打点の大台に到達。主砲として存在感を示した。

 思わぬ形でクローズアップされたのは、大山悠輔との対戦だった。死球を恐れて慎重になったのか、青柳は3打席連続で四球を与える。これで大山は出塁率3割6分3厘に到達し、巨人・泉口友汰や広島・小園海斗を抜いて暫定トップに立った。

「大山を意図的にアシストしているのでは」との疑いを持ちかねない、不可解な投球。大山の最高出塁率タイトルは、2試合を残す小園しだいで確定するが、すでに全日程を終えた泉口には逆転の可能性がなく、巨人ファンはさぞかし不満に思っていることだろう。

 古巣相手に崩れた青柳とは対照的に、阪神先発の村上頌樹は安定感を発揮。7回2失点8奪三振で14勝目を挙げ、DeNA・東克樹と並んで最多勝を確実にした。

 慣れ親しんだ甲子園のマウンドに立った青柳だったが、ただただ阪神打線に勢いを与えるだけだった。皮肉にもその乱調が、村上のタイトル確定や佐藤の大台到達、大山の出塁率アップへとつながり、阪神ファンを大いに喜ばせたのである。
 チームにとってはシーズンを締めくくる最高の勝利となった一方で、巨人ファンには「納得しがたい一戦」として記憶されることになりそうだ。

(ケン高田)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/9/30発売
    ■530円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク