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記事全文を読む→東急田園都市線「衝突脱線事故」で代替バス増発ができなかった深刻事情!「直通運転」が引き起こす「首都交通パニック」
東急田園都市線の列車が衝突、脱線した事故は「重大インシデント」として扱われているが、それ以上の深刻な事態と考えるべきだと指摘する声がある。我々が思っているより、大きな問題だということだ。
事故原因は全てが明らかになっていないものの、すでに復旧し、10月7日は始発から通常通りの運転が始まった。徐々に日常が戻ってきているが、忘れてならないのは事故直後の大混乱だ。
渋谷駅ではバスに乗り換えようとした客でごった返し、帰宅難民で溢れ返った。東急バスは全線で田園都市線と大井町線の振替輸送を行ったが、田園都市線の利用者すべてを運ぶことはできなかった。
それも当然だと語るのは、交通ライターだ。
「田園都市線は東横線と並ぶ東急の主要路線で、一日の平均輸送人員は115万9779人(2024年度)にもなります。列車は1編成あたり10両と長いので、これが一気にバスに流れた場合、とてもさばき切れるものではありません」
同じ東急グループの東急バスが、振替輸送のためのバスを増発すればいいのではないかと思ってしまうが、コトはそう簡単ではないという。
「バスの運転手は日本全国で不足しており、バス車両はあれども、運転する人がいないという状況です。増発しようにもできないわけです。運転手不足はこの先も長く続くと、バス業界は予想しています。以前だったらバス輸送でなんとかできたかもしれないものが、今後は対処できなくなる可能性は高いですね」(前出・鉄道ライター)
運行中止になったのが田園都市線だけにもかかわらず、大きな混乱を招いた。なんらかの理由で複数の路線が止まったら、首都圏全体がパニックになるのは確実だ。
「さらに状況をややこしくしているのが、直通運転が増えていることです。田園都市線は東京メトロ半蔵門線、そして東武スカイツリーラインと直通運転を行っていますが、今回は両線が渋谷駅で折り返し運転をし、なんとか対応しました。それができなければ、どうなっていたか。考えるだけでも怖くなります」(前出・交通ライター)
首都交通パニックは、いつなんどき起きるかわからないのだ。
(海野久泰)
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