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Posted on 2025年10月12日 18:00

原田龍二「誰がなんと言おうと霊はいる!」〈今週の龍言〉死者はどの状態でこの世に帰ってくるのだろう

2025年10月12日 18:00

 昔から日本ではお盆になると死んだ人があの世から帰ってくると言われてますよね。でも「死者はどの状態でこの世に帰ってくるのだろうか」という疑問が湧きませんか?

 死ぬ間際の姿なのか、それともその人が心身ともに好調で元気だった頃の姿で帰ってくるのか?

 例えばダムとか自殺の名所の雑居ビルとか、そういった心霊スポットに現れる死者の場合はどうなのか?霊能力を自称する人が言うには、そういった場所に現れる霊というのは、死ぬ間際、血だらけの状態じゃないわけです。

 廃墟のホテルなんかでも、霊は死んだ時の格好じゃないんですよ。ごく普通というか、特に格好についての説明がなかったりで、そこが不思議なんですよね。

 あと心霊と何語でコンタクトを取るのだろうかということも気になります。日本で死んでしまった外国人の方だって大勢いるはずなんです。

 考えれば考えるほど疑問が湧いてくるんですが、霊能者が言うには、霊が見える人は、先天的なことを先祖から受け継いでいると説明されました。“受け継ぐ”と言えば、娘は19歳なんですけど、完全に僕の趣味嗜好を受け継いでいますね。「パパ、これ知ってる?」とネットで見つけた廃墟や映像を僕に見せてきます。実は、娘は僕がやってるユーチューブ「ニンゲンTV」を全部、見てるんですよ。

 中学の卒業記念にも心霊スポットに連れて行きました。ある意味、英才教育でしょうか? 長男はビビリですからまったく駄目なんですが、カミさん(原田愛)は僕よりも霊的なアンテナは優れていると思います。逆にちょっと怖さを感じるから「ニンゲンTV」は見ないと言ってますね。

 その「ニンゲンTV」の沖縄と埼玉のロケで僕が調子が悪くなり、倒れかけたことがあったんです。ロケは夜、暗いと恐怖心は増幅します。お化けがどうとかよりも、そこに何か生き物がいるんじゃないかとか。例えば暗がりでネズミが動いただけで、十分怖いですからね。

 死体があるかもしれないという恐怖もある。埼玉の廃ホテルには、天井に首吊りをイメージさせるロープが吊るされていましたし、沖縄の廃屋には落ちたら大ケガをしかねない危険な穴が開いていて物理的にも危ない場所だったんです。

 沖縄ロケの後、冷静に自分のことを考察すると、建物に入る前に、同行した霊能者の2人に「原田さん、ここは入らないほうがいい」と言われて。恐怖を植え付けられたんじゃないのかと思い当たりました。こういった体調不良を“霊障”という人もいますが、果たしてそうなのか? 人間ですから毎回、同じ体調でロケに臨んでないと思うんですよ。元気は元気でもそのバロメーターが20だったり90だったりするはずで、ちょっとした自分のエネルギー不足が体調不良を招くことが考えられますよね。

 とにかく、冷静でニュートラルな状態でやる姿勢は変えたくない。とはいえ、ロケ前日は、「今度こそ見られるんじゃないか!」と、遠足に行く前みたいなワクワクを抑えきれずに寝られなかったりします。

 この間、ある心霊ユーチューバーとコラボした時に、彼らが廃神社で「お母さん」と呼ぶ音声を捉えたんですよ。

 僕もその声を聴いてみましたが‥‥。とても興味深い声ではあるんですけど。それが心霊の声だということは証明できない。動画ならともかく、なぜボリュームを最大にしないと聞こえないくらいの小声なの? もっと大きな声で喋ってくれよと思ったんですね。

 最近入った「ニンゲンTV」のスタッフで、本当に霊能力があるんじゃないかと思わせる男がいます。

「このカメラで映るように霊に交渉してみてよ」

 霊が見える彼を通してお願いしたんです。すると、

「映られ方がわからない。声の出し方がわからない」

 と、霊は言ってるという。

 つまり、霊はこっちの要望に応えてくれようとはしてるんだけど、その方法がわからないらしい‥‥。

 まあ、そういうケースもあるんじゃないかなとは思います。そのからくりは自分が死ねばわかるんじゃないかな。向こうの世界でこっちに出たいっていう霊もいる。いるんだったら、いつか動画に収められるんじゃないかなと期待しちゃうんですよね。

 ところで「霊が見える」と宣言することは、その人にとって、そして公の仕事をしているタレントにとっても大きな分岐点だと思うんですよ。

 僕は「ニンゲンTV」を仕事だと思ってやってません。あくまでも「死んだらどうなる」という人類の大疑問を追求している個人的な活動だと思っています。ですが、見えると宣言した瞬間に、そういった仕事ばかり依頼されて、その他の仕事の選択肢は狭まるような気がします。

 正直に言うと、僕は霊が見えても「見えたと言うのはやめようかな」と思ってるところがありました。

 でも、見えたら見えたと宣言したいし、見えた時には証拠を押さえたい。だったら、目撃しても証拠がない場合はどうするのか。

 例えば、暗がりで霊の気配を感じて懐中電灯を照らしたとしましょうか。灯りを照らした時には何かがスッと消えた。これでは見えたことにはしたくないですね。やっぱり灯りを当てた時に、霊がこっちの目を見ることが大前提で、影とか体の一部とかでは見たことにはしません。

 完全に人間の姿をしてないとダメ。その人間の形をした霊が死んだおばあちゃんだったら最高ですよね。

「ようやく死んだことを教えてくれたね。でも、おばあちゃん、縁もゆかりもない心霊スポットに何でいるの?」

 と、問いたい。

 あと、見えたとしても霊能力はいらないですね。僕は人のためにお祓いをするとかそういうことには興味がないんです。霊能力がなくても人を慰めたり元気づけたりできるわけですから。

原田龍二(はらだ・りゅうじ)1970年生まれ。東京都出身。92年ドラマ「キライじゃないぜ」で俳優デビュー。「水戸黄門」「相棒」シリーズなど出演多数。温泉バラエティ「湯一無二」(MX)のほかユーチューブ「ニンゲンTV」ではゴーストハンターとしても活躍中

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