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Posted on 2025年10月31日 18:00

【天皇賞はアーバンシックに】フランスから短期免許で来日…田中博康調教師が惚れ込んだプーシャン騎手の「日本の競馬に合う乗り方」

2025年10月31日 18:00

 今週から短期免許の外国人騎手が続々、登場する。ダミアン・レーン(オーストラリア・11月1日~11月30日)、クリスチャン・デムーロ(イタリア・11月1日~12月28日、アレクシ・プーシャン(フランス・11月1日~12月28日、トム・マーカンド(イギリス・11月8日~12月28日)の4人だ。

 このうちレーンとデムーロについては、細かい説明は不要だろう。2人とも日本のビッグレースを数多く勝っており、いわば「優勝請負人」。今回も有力馬が数多く用意されているので、競馬ファンを魅了する騎乗を必ず見せてくれるはずだ。たとえ人気になっても、逆らわない方がいいケースは多々あろう。
 なお、デムーロは今年、フランスで180勝を挙げて、初めてリーディング・ジョッキーになった。箔を付けての来日となる。

 プーシャンは今回が初来日となる。25歳の若武者ながら、フランスで今年96勝を挙げてリーディング4位となった実力者だ。GⅠは国内外で9勝。昨年の仏2000ギニーでは、ブービー人気のメトロポリタンでクラシック初制覇を飾り、競馬ファンを驚かせた。所属は凱旋門賞8勝の名門アンドレ・ファーブル厩舎だ。

 来日のきっかけとなったのは、プーシャンの騎乗を昨年、ドーヴィルで見た田中博康調教師が惚れ込み、日本に来て騎乗してほしいと訴えたこと。田中師によると、馬への当たりが柔らかな上に腕っぷしが強く、日本の競馬に合う乗り方をしているそうだ。

 今週は東京で土曜5鞍、日曜5鞍に騎乗予定。その中で楽しみなのは、なんと言っても天皇賞・秋のアーバンシックだろう。ご存知、昨年の菊花賞馬だ。
 その後の3戦は3着に入った日経賞以外はいいところがないが、有馬記念で1番人気に推されていたのを忘れてはならない。調教で騎乗したプーシャンは好感触だ。
「息遣いはいいし、追い出してからの反応も抜群だった。状態は万全だと思う」
 馬の特徴や癖については電話で、これま騎乗してきたルメールから聞いており、抜かりない。

 マーカンドについても、簡単に触れておこう。2022年から4年連続で来日しているが、日本での騎乗は今年1月13日以来となる。その最終日の中山で10R、11R、12Rを3連勝して競馬ファンをアッと言わせたのは記憶に新しい。さすがイギリスのトップジョッキーだ、と思わせたものだ。まだ日本では重賞勝ちはないが、その機は熟していると言っていい。

(兜史郎/競馬ライター)

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