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記事全文を読む→奇跡の脱北起業家〈第8回〉なぜ彼女は「平壌冷麺」と海を渡ったのか(1)同じルートで母と弟の脱北を
ヨンヒの物語もいよいよ最終回。北朝鮮に残してきた家族を脱北させ、ソウルで念願の平壌冷麺店を起業する。その味がグルメをうならせ、2号店は日本の千葉に—。ヨンヒの夢はふくらむばかり。波瀾万丈の人生はまだ続きそうだ。
心の友、ポメラニアンの「ラッキー」がやってきたものの、ヨンヒはソウルライフを満喫しているわけにはいかなかった。北朝鮮に愛する家族を残してきたからだ。
「脱北をブローカーに頼むため、お金が必要ですから。政府から定着支援金2000万ウォン(約200万円)をもらいましたが、日本にいる親戚が経営するスポーツショップで働き、せっせと貯金に励みました。朝は売れ残った食パンのトーストを1枚、昼はカップラーメンだけ。キムチ味のね。化粧品はサンプルをかき集め、洋服は教会に寄付された古着をわけてもらって着ていました」
平壌にいる母、崔順玉から連絡があったのは2016年11月のことだった。国境の近くにまで行き、携帯電話をかけてきたらしい。
「私がソウルに着いたとのうわさは、あの1号占い師から聞いたそうです。黄色い髪をした女が見える、と。私、茶髪にしていましたから、びっくり。で、ママが声をひそめ、こう言うんです。『軍隊にいるヨンボン(ヨンヒの弟、文連峰)がもうじき帰ってくる。1週間の休暇をもらったそうだから2人で国を出るよ。ヨニ、準備して』って」
特殊部隊に配属されていた弟は訓練中、過って銃剣が足の甲に突き刺さり大ケガをしたという。軍隊では治療できないのだ。弟のケガが心配なヨンヒはすぐさま中国にいる自身が世話になった韓国人牧師を通じ、脱北の受け入れを手配した。
「11月6日にママと弟は北朝鮮側のブローカーの車で平壌を出発し、国境の恵山へ向かいました。私はいてもたってもいられず、仁川国際空港から中国の延吉空港に飛び、牧師さんの車で長白へ急ぎました。弟のために消毒薬をいっぱい持って。たとえ鴨緑江が渡れたとしても携帯電話がつながらず、道なき道をさまよいましたから。ママと弟はうまく監視の目をくぐり、川を渡ってきたのですが、見れば、3人! なんでもブローカーの甥が一緒に脱北したいとなって。いまさら見捨てることできないでしょ。仕方ないから報酬も払ってあげました」
次はラオスだ。ヨンヒは九死に一生を得て中国大陸の縦断に成功したが、そんな奇跡は二度と起きるはずもない。しばらく朝鮮族自治州の中心地、延吉で身を潜めたが、なかなか出発のゴーサインが出ない。
「4月に浙江省にある北朝鮮レストラン従業員13人が集団脱北する事件があり、まだピリピリした状況が続いていたんです。1カ月ほどしてようやく警戒が緩み、牧師さんのリムジンでラオスへ向かいました。3人がちょうど寝られる隠しスペースのある車両でね」
出発まで見届けたヨンヒはひとりソウルに戻り、教会で祈った。案の定、ラオスまですべての検問をくぐりぬけ、12月15日、首都ビエンチャンの韓国大使館に保護される。
待機していた脱北者は25人と少なく、母と弟は年明け2017年1月17日に韓国入り、6月にハナ院(脱北者の支援施設)での研修も終えた。家族3人がそろい、ソウルでの新生活がスタートする。
鈴木琢磨(すずき・たくま)ジャーナリスト。毎日新聞客員編集委員。テレビ・コメンテーター。1959年、滋賀県生まれ。大阪外国語大学朝鮮語学科卒。礒𥔎敦仁編著「北朝鮮を解剖する」(慶應義塾大学出版会)で金正恩小説を論じている。金正日の料理人だった藤本健二著「引き裂かれた約束」(講談社)の聞き手もつとめた。
写真/初沢亜利
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