スポーツ
Posted on 2025年12月13日 11:00

【阪神JFの大ヒント】馬券作戦のキモは「生産牧場」と「馬体重」だけど…もうひとつの重大事項は「クラブ法人の皮算用」

2025年12月13日 11:00

 今年のGⅠ・阪神ジュベナイルフィリーズ(12月14日、阪神・芝1600メートル、2歳牝馬)は、近年にない大混戦の様相を呈している。なにしろ出走馬に重賞勝ち馬が1頭もおらず、1勝馬でも約5割の抽選確率で出走可能という、GⅠとは名ばかりのメンバー構成なのだ。
 このような場合、何をメルクマールとして馬券作戦を組み立てたらいいのか。筆者が目をつけているのは、出走各馬の「生産牧場」である。

 実は過去10年の阪神JFを振り返ると、泣く子も黙る「ノーザンファーム」の生産馬が8勝を挙げているのだ。つまり優勝確率は驚異の8割に達しており、今年はアランカール、アルバンヌ、ショウナンカリス、スターアニス、タイセイボーグの5頭がノーザンファームの生産馬としてエントリーしてきた。そして注意すべき点はさらにある。

 次にカギを握るのは「馬体重」だ。過去10年で8勝を挙げたノーザンファーム生産馬の馬体重は、いずれも460キロ以上。もう少し細かく分析すると、460キロ以上の馬が「1着8回、2着3回、3着2回」という赫々たる成績を収めているのに対して、459キロ以下の馬は「1着0回、2着3回、3着1回」と振るわない。
 つまり馬体重という条件を加味すると、前述した5頭のうちアルバンヌとスターアニスとタイセイボーグの3頭が、優勝に最も近い馬として浮上することになる。

 ただし、である。今年の場合はもうひとつ、所属馬の出否をめぐる「ノーザンファーム関連クラブ法人の思惑と皮算用」にも注意を払う必要があるだろう。
 ノーザンファームと関係が深い主なクラブ法人は「サンデーレーシング」「キャロットファーム」「シルクレーシング」の3社だが、今年の阪神JFへの出走に踏み切ったのは、アランカールをクラブ所属馬として擁するキャロットファーム1社なのだ。残る2社はなぜ、クラブ所属馬を出走させなかったのか。

 ここからは筆者の推測になるが、事実上、上記3社にとって「どの所属馬が勝っても所詮は同じ財布」の話。今年はキャロットファーム所属のアランカールで「2歳牝馬女王」の座を射止めるべく、今後の重賞戦線での「使い分け」を含めた申し合わせを重ねた上で、秘かに出走馬の「一本化」を図ったのではないだろうか。

 だとすれば、アランカール陣営の勝負度合いは極めて高いということになるが、前述したように、同馬には過去10年のデータから浮かび上がる「馬体重の壁」が見え隠れしている。そのあたりをどう差し引きするか。実に悩ましいところである。

(日高次郎/競馬アナリスト)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2026年09月04日 07:00

    地上からは想像もつかない深海で、半世紀前に投棄された「核のゴミ」が静かに朽ち果てている――。米メディア「The Week」電子版が、そんな背筋が寒くなるようなニュースを報じた。フランス沿岸から約1000キロ離れた北東大西洋海域の水深約470...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    社会
    2026年09月05日 14:15

    東京都港区で8月に行われた「麻布十番納涼まつり」で、屋台の「冷やし蟹ラーメン」を食べた78人が下痢や嘔吐などの症状を訴え、3人が入院した問題で、新たな衝撃事実が判明した。東京都と港区は発症者31人と従業員2人の便からサルモネラ属菌が検出され...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    政治
    2026年09月08日 07:15

    アメリカ・アイダホ州の一部地域では、畑の土を外へ持ち出さないよう、厳しい移動制限が敷かれている。農機具も土を完全に落とさなければ、「発生地域」の外へは出せない。そこまでして封じ込めている相手が、肉眼ではまず見えない「線虫」だ。名前は「ジャガ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/9/1発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク