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記事全文を読む→【阪神JFの大ヒント】馬券作戦のキモは「生産牧場」と「馬体重」だけど…もうひとつの重大事項は「クラブ法人の皮算用」
今年のGⅠ・阪神ジュベナイルフィリーズ(12月14日、阪神・芝1600メートル、2歳牝馬)は、近年にない大混戦の様相を呈している。なにしろ出走馬に重賞勝ち馬が1頭もおらず、1勝馬でも約5割の抽選確率で出走可能という、GⅠとは名ばかりのメンバー構成なのだ。
このような場合、何をメルクマールとして馬券作戦を組み立てたらいいのか。筆者が目をつけているのは、出走各馬の「生産牧場」である。
実は過去10年の阪神JFを振り返ると、泣く子も黙る「ノーザンファーム」の生産馬が8勝を挙げているのだ。つまり優勝確率は驚異の8割に達しており、今年はアランカール、アルバンヌ、ショウナンカリス、スターアニス、タイセイボーグの5頭がノーザンファームの生産馬としてエントリーしてきた。そして注意すべき点はさらにある。
次にカギを握るのは「馬体重」だ。過去10年で8勝を挙げたノーザンファーム生産馬の馬体重は、いずれも460キロ以上。もう少し細かく分析すると、460キロ以上の馬が「1着8回、2着3回、3着2回」という赫々たる成績を収めているのに対して、459キロ以下の馬は「1着0回、2着3回、3着1回」と振るわない。
つまり馬体重という条件を加味すると、前述した5頭のうちアルバンヌとスターアニスとタイセイボーグの3頭が、優勝に最も近い馬として浮上することになる。
ただし、である。今年の場合はもうひとつ、所属馬の出否をめぐる「ノーザンファーム関連クラブ法人の思惑と皮算用」にも注意を払う必要があるだろう。
ノーザンファームと関係が深い主なクラブ法人は「サンデーレーシング」「キャロットファーム」「シルクレーシング」の3社だが、今年の阪神JFへの出走に踏み切ったのは、アランカールをクラブ所属馬として擁するキャロットファーム1社なのだ。残る2社はなぜ、クラブ所属馬を出走させなかったのか。
ここからは筆者の推測になるが、事実上、上記3社にとって「どの所属馬が勝っても所詮は同じ財布」の話。今年はキャロットファーム所属のアランカールで「2歳牝馬女王」の座を射止めるべく、今後の重賞戦線での「使い分け」を含めた申し合わせを重ねた上で、秘かに出走馬の「一本化」を図ったのではないだろうか。
だとすれば、アランカール陣営の勝負度合いは極めて高いということになるが、前述したように、同馬には過去10年のデータから浮かび上がる「馬体重の壁」が見え隠れしている。そのあたりをどう差し引きするか。実に悩ましいところである。
(日高次郎/競馬アナリスト)
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