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記事全文を読む→「ネットフリックスVSニッポン放送」大谷翔平参戦WBC中継をめぐる「意地とプライド」の場外バトル
日本の地上波テレビからいよいよ、世界的規模のスポーツ中継が消滅する日が近づいてきた。
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の国内での独占放送権を持つNetflixが12月17日にメディアの合同インタビューに応じ、全47試合をライブとオンデマンドで配信し、録画放送も含めた地上波での試合中継は行わないと発表した。
大会期間中には選手の出身地の自治体と連携して、パブリックビューイングを実施するという。
大谷翔平の参戦電撃発表で早くから大いに盛り上がりを見せる来年のWBCだが、これで地上波放送では試合中継が見られないことが確定した。
そんな中で気を吐いたのが、ニッポン放送だ。既に全試合を実況中継すると発表しており、「テレビがカネで動くなら、俺たちは公共の電波で熱狂を届ける」という、まさにラジオ界のプライドを懸けての「意地」を見せた。
放送ジャーナリストが語る。
「かつて巨人戦はラジオが主戦場でした。映像はないものの、想像力で楽しむ。今回のニッポン放送の決断には、そんな野球の原点をもう一度、提示したいという意地とプライドがひしひしと感じられます。配信の場合、通信環境等により、数秒から数十秒の遅れが生じますが、ラジオは正真正銘のリアルタイムで聴くことができますからね。つまり熱狂を伝える『秒の勝負』においては、ニッポン放送がネトフリに勝っているということ。まさにアナログの逆襲といったところでしょうか」
ニッポン放送の英断が際立つ一方、全く元気がないのが地上波テレビ各局だ。広告収入は年々減少し、放映権料の高騰についていけない。さらにWBCのような国際大会ではスポンサー獲得が容易ではなく、「金を出すところに権利を渡す」という市場原理のもと、潤沢な資金を持つ配信プラットフォームにスポーツ中継を奪われるという現象が起こり始めている。
前出の放送ジャーナリストが、溜息交じりに言う。
「ビジネスである以上、そこには『公共性』という言葉は通用しないとということ。来年のWBC独占配信が成功し、ネトフリが爆発的に会員を増やせば、次に狙われるのはサッカーW杯やオリンピックでしょう。そうなればスポーツ視聴に格差が生まれ、情報弱者は切り捨てられるという残酷な未来がやってくる。地上波テレビには頑張ってほしいところですが、日本テレビがNetflixのプロモーションパートナーと化しているように、テレビ局は『放送する側』から『単なる配信会社の下請け制作会社』へと変わりつつある。要は生き残りを懸けた日銭稼ぎに走っているわけです」
繰り返すが、Netflixにとって重要なのは視聴率ではなく、あくまでも加入動機だ。2030年のサッカーW杯も「全試合独占配信」になるかもしれない。
(灯倫太郎)
アサ芸チョイス
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