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記事全文を読む→関西でしか見られない「座王」正月SP全国版の面白さが際立った「単純明快」な「これぞ芸人力」合戦
関西でしか見られないお笑い番組に「千原ジュニアの座王」(カンテレ)がある。千原ジュニア自ら企画、MCを担当するもので、2017年に特番としてスタートし、翌年4月からレギュラー化。芸人たちがお笑いの即興力で競う「笑いの総合格闘技」と言われる番組だ。
ルールは実に簡単。ベースは誰もが知っている椅子取りゲームだ。椅子にはそれぞれモノボケ、初詣、歌、大喜利、有名人、ギャグ、ふすま、メンチ…などといったお題が書かれている。座れなかった芸人が挑戦者となり、座っている芸人の中から1人を指名する。椅子に書かれたお題でタイマン勝負して負けた方が退場し、ひとりずつ減っていく。最終的に勝ち残った者が優勝となる。単純明快。このわかりやすさが人気の秘密だろう。
通常は10人のプレイヤーで競うが、関西以外でも放送された「新春SP」では、Aチーム、Bチームの2チーム制を採用。両チームの勝者2人ずつ、計4人で決勝ステージに進出した。
優勝したのはルシファー吉岡。勝敗を判断するのは審査委員長ただ1人で、良くも悪くもその好みが大きく反映される。スペシャル回では関西ローカルとは違い、全国区の芸人を呼んでくることが多いが、今回の「新春SP」では有田哲平(くりぃむしちゅー)が担当した。ちなみに昨年はバカリズムだった。
今回は鳥居みゆき、信子(ぱーてぃーちゃん)、熊元プロレス(紅しょうが)、吉住と4人の女性芸人が参戦し、それぞれ健闘した。ただ、なぜか女性芸人同士が指名し合う展開が続き、結果的に「潰し合い」に。吉住はいいところまで残ったが、有田イジリのネタで敗退。誰も最後まで残らなかったのは残念だった。
驚いたのは信子で、ぱーてぃーちゃんのネタよりも数段、面白かった。ポンコツだと思っていた長谷川雅紀(錦鯉)がいいところまでいっていたのも、意外といえば意外。下ネタ上等!のルシファーが優勝したのも嬉しい。なによりも、芸人達がネタで勝負するのがいい。面白いやつの勝ちという、いかにも関西的な番組だ。
翻って他の全国区の番組は、芸人に食レポをさせたり、クイズの回答者をさせたり、相変わらずのひな壇トークばかりで、「本業」を披露する機会は少ない。なんとももったいない話だ。
カンテレといえば、フジテレビ系列ではないか。噂によると、フジテレビのバラエティー班の優秀なディレクターたちがこぞって退社したとか、しないとか。どうせなら中途半端な企画を量産するよりも、「座王」を毎週ネットしてくれた方が、よっぽどありがたい。それが視聴者のため、というものだ。
(堀江南/テレビソムリエ)
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