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記事全文を読む→iPhoneユーザーに広がる奇妙な噂「日付を2030年にするとストレージが一気に空く」実際にやってみると何が起こったか
このSNS時代、不思議な話、不穏な話が生まれると、瞬く間に世の中に知られることになる。年明け早々、iPhoneユーザーの間で奇妙な噂が広がった。「日付を2030年にすると、ストレージが一気に空く」というものだ。
裏技のように聞こえるが、実際に空き容量が数十ギガバイト増えたという画面キャプチャがSNSに出回り、ストレージ不足に悩む人たちの関心を集めた。
背景には「ストレージがいっぱいです」といった警告が表示される端末が増えていたことがある。こうした表示にはiOSの正規通知だけでなく、紛らわしい広告や偽の警告が混ざることもあり、何が本当なのか分かりにくい。容量不足への不安が、この話題の流布に火をつけたのだろう。
では実際の日付を未来に進めると、何が起きるのか。
iOSはキャッシュや一時ファイルに有効期限を設けており、期限が切れたものから自動的に整理される。日付を2030年などに設定すると、システムが「期限切れ」と判断し、蓄積されていたデータがまとめて消える。その結果、空き容量が増えるのだ。
ただ、この操作には大きなリスクをともなう。iPhoneの時刻はアプリの認証や通信の安全性、iCloudの同期など、多くの処理の基準になっている。日付を大きく動かすと、こうした仕組みのつじつまが合わなくなり、動作が不安定になることがあるのだ。
事実、未来の日付のままSafariを開くと、多くのWebサイトが表示できなくなったりも。証明書の期限が合わず、安全性の確認が取れないためだ。さらにこの状態で再起動すると、Appleロゴのまま止まってしまい、いわゆる「文鎮化」になる例が報告されている。ストレージに余裕がない端末ほど、復旧作業が難しくなる可能性がある点には注意が必要だ。
これには「2038年問題」と呼ばれる時間管理の制約と似た、時刻まわりの案件が影響している可能性が指摘されている。多くのシステムは今も1970年を起点に経過時間で日付を扱っており、あまり先の未来を入れると、内部で計算のズレが起きやすい。iPhoneも例外ではなく、極端な日付設定が、予期しない不具合を招くことがあるのだ。
ストレージの容量が気になるならば、設定画面で使用状況を確認し、不要なアプリやデータを整理するのが最も確実となる。日付を動かして空きを作るような方法は、うまくいったように見えても、端末が起動しなくなり…。
日付と時刻はiPhoneの動作に大きく影響する。裏技のような方法に手を出せば予期せぬ危険が迫ると、肝に銘じたい。
(ケン高田)
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