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記事全文を読む→正月に福袋買った? 小売店担当者が明かす「福袋作りの新常識」YouTuberやインフルエンサーの開封動画に対応して…
正月の喧騒がようやく落ち着いた今、今年の「福袋」を振り返ってみたい。かつては「在庫処分の詰め合わせ」「夢を買った結果のガラクタ袋(鬱袋)」と揶揄されることが多かったが、近年はそこまで露骨な「ひどい中身」は減ったのではないか。
無視できないのは、YouTuberやインフルエンサーによる大量の開封動画の存在だ。某アパレル系小売店の企画担当者が語る。
「たった一人のインフルエンサーでも、開封した瞬間に中身が全部、インターネットに出ます。ヘタをすると『今年の福袋は地雷』みたいな評価が、ひと晩で広がります。昔の感覚で在庫処分をやろうものなら、ブランドの評判はガタ落ちになる。だから今は『動画にされても言い訳できる中身』を最低ラインにしてます」
その結果、点数を減らしたり、定番商品を必ず入れたりと、かつての「博打感」は薄れつつある。一方で、開封動画を前向きに捉える声も。
「うまく当たれば、広告費ゼロで宣伝してもらえる。だから最近は、開けた瞬間に見栄えがするか、まで考えています」(別の小売店関係者)
ひと昔前なら、福袋の中身は買った本人だけが知る「自己責任の運試し」だった。しかし今や、袋を開けた瞬間から内容は全国に晒され、「当たり」「ハズレ」が即座にラベリングされる。販売側にとって、これはかなりのプレッシャーである。現場では「どうせ見られる」という前提のもと、福袋作りが静かに変質しているのだ。
さらに最近の福袋は、1月中旬まで販売されることが珍しくない。これは単なる延長ではなく、戦略的な意味がある。SNSや開封動画で話題が広がった後でも購入チャンスを残すことで、消費者が安心して買えるタイミングを提供し、在庫を無理なく消化するためだという。さる担当者は、
「動画が出揃ったタイミングで購入してもらえるように調整している」
と明かす。正月に売り切る時代は終わり、可視化された福袋時代に対応した販売の新常識が確立されつつあるのだ。
(カワノアユミ)
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