例えば、こんな場面を想像してほしい。休日の昼下がり、渋滞を避けようと、カーナビが案内した田畑の間の脇道へ入る。一般に使われている道で、車同士がすれ違える程度の幅はある。だが速度を指定する標識や標示、中央線、車両通行帯はなく、中央分離帯や柵も...
記事全文を読む→「また谷原章介かよ!」と叫びたくなるフジテレビ「日曜朝の愚」数少ない良心だった「ボクらの時代」が消えて…
この春、フジテレビの日曜朝の番組「ボクらの時代」と「日曜報道 THE PRIME」が同時に終了するという。橋下徹の発言を切り取って炎上商法していた方々には悲報かもしれないが、個人的に「日曜報道」にはなんの感慨もない。それに比べて、19年の歴史を誇った「ボクらの時代」の終了は残念でならないのだ。
視聴率低迷が続いていたようだが、日曜日の朝7時なんて「もうちょっと寝たい」とまどろんでいる人は多いだろうし、せっかくの休日を有意義に過ごそうという人からすれば、おでかけの準備に忙しくて、そもそもゆっくりテレビなど見ていないかもしれない。
かくいう私は、スタッフのバカ笑いが聞こえる下世話なバラエティー番組や、平日の喧騒の中で嫌というほど見聞きした事件・事故のニュース、なんの解決にもならない薄いコメントをするタレントやワケ知り顔で批判するしか能のない専門家の顔なんて、安息日の朝に見たくもない。
それにひきかえ「ボクらの時代」は、有名人3人がクロストークする様が淡々と流れるのみ。出演者が芸人の時は賑やかにもなるし、役者なら演劇論を語り合うこともある。アーティストなら制作時のこぼれ話をしたり、高齢者なら健康状態を憂いたり、若者なら夢や恋を語る。その日その日の組み合わせで、いろんな形の「会話」を見せてくれる。
ゆったり流れる時間の中、深く考えることもなく、寝ぼけ眼を徐々に覚まさせるのにちょうどいい塩梅の刺激を与えてくれる、そんな「ボクらの時代」が終了するとは! 世も末だ。
トーク番組であるけれど、MC不在であるがゆえに、ゲストよりもMCの話ばかりになるようなこともなく、出演者の自発的な言葉が聞けたし、その場にいない関係者のVTRでお茶を濁すようなこともない。回によっては映画やドラマの番宣がメインで、監督と出演俳優による内輪話や、聞いてるこちらがくすぐったくなるような褒め合いを聞かされる…なんてことも多々あったけど、それでも他の番組で、ゲームやクイズに付き合わされているのを見るよりも、よほどその作品に興味を湧かせてくれた。「ボクらの時代」は、フジテレビの数少ない良心、とでもいうべき番組だったと思う。
その「ボクらの時代」(と「日曜報道 THE PRIME」)を終わらせて、何が始まるのかというと、司会を谷原章介に据えての情報番組だそうだ。
せっかく「サン!シャイン」が終わって、箸にも棒にもかからない、特に意見があるわけでもなく「うーん」と唸っているだけの谷原をもう見なくて済むと思ったのに(前身番組の「めざまし8」が終了する時もそう思ったのに)「またかよ!」ってなもんだ。
「サン!シャイン」終わらせるお詫びで、日曜の早朝を明け渡したのか。始まる前から1ミリも興味を持てない番組というのは、ほんと珍しい。4月から日曜は昼まで惰眠を貪るとしよう。
(堀江南/テレビソムリエ)
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