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記事全文を読む→阪神・佐藤輝明の「年俸5億円契約更改」が発火装置になった「ポスティングシステム消滅」と「海外FA権メジャー流」
阪神・佐藤輝明の契約更改余波で、日本のドラフト制度、FA制度が形骸化する可能性が出てきた。佐藤はキャンプイン直前の1月30日、12球団の選手の大トリとして、単年で出来高を含む最大5億円の年俸で契約を更改した。早期のメジャー移籍を可能にするポスティングに関して「じっくり球団と話をした」と語っており、早ければ今オフに実現するかもしれない。
このゴネ得ともいえる契約により、今後は12球団に様々なハレーションが起きることになる。スポーツ紙遊軍記者が指摘する。
「契約、金額を見る限り、今回は佐藤の全面勝利でしょうね。これで同じくメジャーリーグ移籍を希望する才木浩人、石井大智、森下翔太が同じような要求をするかもしれません。他球団の選手にとっても『阪神はいいのに、なぜウチの球団はダメなのか』という声が高まってくる。となればプロ野球選手会が動くでしょうね。海外FA権取得は最短で9シーズンですが、これをメジャー並の6年にしろ、というような話です。これなら高卒で24歳、大卒なら28歳での移籍が可能になり、球団にごとに対応が違うポスティングはいらなくなる。6年なら今季がプロ6年目となるサトテルは球団と話し合わなくても、堂々と移籍できますからね。メジャー挑戦を口にしているDeNAの牧秀悟やロッテの種市篤暉ら、侍ジャパンメンバーにも当てはまる。各球団はてんやわんやになるでしょう」
球団側としてはFA期間が短縮されれば大事な選手を早期に手放すだけでなく、ポスティングで転がり込む移籍金を手に入れることができなくなる。スポーツ紙アマチュア野球担当記者が深刻な表情で言う。
「甲子園優勝投手である横浜高校の織田翔希が、高卒でメジャー入りする可能性が急浮上するなど、今後は日本のプロ野球を経由せずに海を渡る逸材が増えかねない。そうなれば、ドラフト会議などあってないようなもの。球団によってはいつポスティングが認められるか分からない、海外FAまで9年も待つ現状ではね…。海外FA権までの期間を短くしなければ、将来的にメジャー移籍を夢見る高校生、大学生が揃って流出する時がやってきます」
一件落着したかに見える佐藤の契約が、諸制度を見直す発火装置になったようだ。
(阿部勝彦)
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