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クリスチャン・デムーロ騎手で未勝利戦を勝ち上がったエムズビギンに川田騎手が騎乗。この川田騎手には、みずからの手で新馬戦と1勝クラスの特別戦を連勝させたロードラヴォールがいるのだが、今回のきさらぎ賞は西村淳騎手で参戦するという、各陣営の思惑を深読みせざるをえない関係が生じている。
エムズビギンは、一昨年のセレクトセール1歳市場で6億4900万円という超高額で落札された馬。新馬戦はルメール鞍上で2着に負け、2戦目で勝利。友道調教師としては、この値段をペイさせるのは遠い話としても、まずは最低でもクラシック路線に乗せてオーナーの期待に応えたいところだろう。
川田騎手がエムズビギンにどの程度の期待を抱いているかは想像しようもないが、ロードラヴォールは一番のお得意様の中内田厩舎の馬なので、いったん手放したとしても戻ってくる可能性は少なくない。それならここだけは西村淳騎手に貸して──という思惑を想像してもいいのではないか。
しかしこのロードラヴォールは、小倉の芝1800メートルで楽に抜け出し、2戦目は京都の芝2000メートルで逃げ切り勝ち。派手さはないがレースセンスは確かなものを持っている。素質馬がそろって、消せる馬がいないメンバーだが、弱みを持っていない点を評価したいところだ。いったん引き継いだ西村淳騎手が、クラシック候補を手に入れた可能性もありえるところだ。
ラフターラインズは、紅一点ということもあって人気は地味なはずだが、こちらは中団で折り合い、しまいは確実に脚を使える馬。15年のルージュバック以来、牝馬の勝ち馬はいないが、今年は今のところ牝馬に素質馬が多い実感があり、侮れないところだ。
ここまで4戦して〈1 2 1 0〉のゾロアストロは、ゴール前の手際がよくないところがあって2勝目があがらないが、素質は高い。ルメール、マーカンドと乗り継いで、今回はハマーハンセン。オール外国人騎手というだけでも、期待の高さがわかる。
エムズビギンももちろん争覇圏内だが、ゴーイントゥスカイ、ショウナンガルフ、サトノアイボリーと、噛み合えば突き抜けても不思議のない馬がそろった。頭数は少なめだが、馬券は非常に難しいと覚悟したほうがいい。
東京新聞杯は明け4歳馬、マジックサンズの潜在能力に期待。
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