社会
Posted on 2026年02月28日 18:01

申請すればもらえる!60歳からの「隠れ給付金」ガイド(2)国民年金の任意加入で満額支給

2026年02月28日 18:01

 原則65歳から支給が始まる老齢年金。支給額は国民年金が納付期間、厚生年金は現役時代の収入によって決定されるが、いずれも請求手続きが必要となる。

「受給開始年齢の3カ月ぐらい前に年金請求書が送られてきます。その書類を提出することで年金を受け取ることができます」(佐藤氏)

 65歳になるまでただ待つのみと思っていては、いつまで経っても支給されないので注意したい。

 また「もらえる額を増やす方法がある」と前置きして、佐藤氏がこう続ける。

「『国民年金の任意加入』です。国民年金は通常60歳で加入義務が終わりますが、誰もが20歳から40年間、きっちりと支払っているわけではありません。例えば大学在学中から就職するまでの間に払っていなかったり、会社を途中で辞めて自営業を始めた人など、数カ月とか年単位で抜け落ちていることもあるでしょう。その空白の期間分は当然、減額されてしまいますから、満額をもらうために60歳を過ぎても任意で加入し、穴埋め的に支払うというものです」

 実際、佐藤氏も大学時代と海外勤務時代に支払っていない期間があり、任意で加入して支給額を満額にしたという。

 また、高齢者雇用など会社勤めを継続している厚生年金加入者については、

「厚生年金は原則70歳まで加入が可能ですから、その分、支給額は増えます。もし、これまで厚生年金を支払っていて、定年後に再就職する際は、その会社でも厚生年金に入れるかどうか、確認することをオススメします」(佐藤氏)

 ちなみに、厚生年金は夫だけではなく、妻にも関係してくる。

「例えば、夫が退職したあとに妻がパートに出たとします。この時、やはり厚生年金に入れるパート先なのか否かがとても大事です。パート従業員は週の労働時間や月額賃金など加入条件がいろいろありますけど、賃金が安くても厚生年金に入れるか否かは、その後の暮らしに大きな影響を与えますからね」

 明るい老後生活を送るためにも、妻の年金についても把握しておく必要がある。経済ジャーナリストの荻原博子氏が話す。

「企業年金は、主に大企業が独自に公的年金に上乗せしている年金で、わずか1カ月でも在籍していれば、生涯にわたってこの年金がもらえる制度です。現在、60歳以上の女性の中には、若い頃に大企業を寿退社して専業主婦になった方も多いと思いますが、皆さん、名字や住所が変わって通知が届かなかったり、年金の存在を忘れていたり。企業年金をもらえる立場にもかかわらず、もらっていない人が100万人以上います」

 実際に受給可能か否かは勤務していた会社か「企業年金連合会」の公式サイトを要チェック。

「仮に月あたり2万円だとしても1度手続きすれば一生もらえますからね。残りの人生を考えれば、それこそ膨大な金額になります。奥様が過去に企業年金を払ったことがあるかどうか、まずは聞いてみましょう」(荻原氏)

 一方、自営業者の人にも賢く年金を増やせる方法がある。佐藤氏が「付加年金」について、次のように解説する。

「毎月400円を国民年金に上乗せして払う制度ですが、これ、かなりお得なんですよ。支払った総額の2分の1が毎年度分に付加されるため、2年間年金を受給すれば元が取れます。この制度に加入したい場合は、年金事務所に行って書類を出す必要があります」

 加入期間は20歳から60歳までだが、この制度を利用すれば基礎年金の受給額が永久に増えることになる。もし将来、受け取る年金の見積額や自分の年金記録を確認したい人は「ねんきんネット」で調べてみよう。

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2026年09月14日 11:30

    AIは本当に人類を終わらせるのか。専門家のとある主張が世界を震撼させている。その「AI終末論」は、AI開発企業アンソロピックに勤めていた元研究員、ジェイコブ・コクソン氏によるもの。Xで「AI研究関係者の多くが、AIは今後10年以内に人類を破...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    事件
    2026年09月16日 20:30

    「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物「エトミデート」は、広島カープに大きな衝撃を与えた忌まわしいブツだ。元広島カープの羽月隆太郎氏にこれを譲り渡したとして医薬品医療機器法違反の罪に問われた会社役員・滝口涼介被告の初公判が9月16日に広島地裁で...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    社会
    2026年09月17日 07:15

    20世紀最大級のミステリーと言われてきた、イギリス・スコットランドのネス湖に生息するという未確認動物(UMA)の「ネッシー」に、再び熱い視線が注がれている。いったいなぜか。一時期は目撃情報が激減し、専門家からは死亡説や、人間の活動を警戒して...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/9/15発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク