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記事全文を読む→原田龍二「誰がなんと言おうと霊はいる!」〈今週の龍言〉上沼恵美子さんの「分厚い男になれ」という言葉の意味がわかってきた
今回は自分の容姿とモテ人生についてお話しします。
「若い頃からずっとモテるでしょう?」
時折、人から言われることがあります。確かに10代の頃、容姿で注目されることはありましたが、今どきのアイドルのようにワァーキャーともてはやされたのかといえば、僕はモテないほうだったですね。
今も街を歩いていると、
「すれ違った人、原田龍二じゃない?」
と、振り返られることは多いです。でも、それは俳優やタレントとしてわずかながらの知名度があること、加えてスキャンダルを起こしてワイドショーや週刊誌で話題になったことが大きいのだと思います。
つまり、そうしたいろんなことをひっくるめて興味の対象になっているだけであって、決してモテているわけではないんです。容姿だけだった駆け出しの頃と違って、今は中身を見られる。
「“あの”原田龍二がそこいた」
それに尽きますね。
実際に高校時代はモテるほうではなかったです。男子校だったし、ストリートで遊んでいた人間なんで、一緒に路上にいる女の子たちも、みんなアウトローなわけですよ。
そういう子たちは不良が好きなんですが、僕を見てワァーキャー言うタイプの子たちではなかったです。
通っていた高校の校舎は同じ系列の女子部の校舎に隣接していました。女子部の子たちが窓越しに僕を見つけて手を振ったり、黄色い歓声を上げていたことは何度かありました。でもそれは、単なる冷やかしでモテたうちには入らない。
それに、男子部と女子部にはまるで接点がありませんでした。あったのはバレンタインデーの時だけ。唯一、その女の子たちの気持ちがわかる時なんですよ。
とはいえ、もらったチョコの数も大したことなかったです。毎年数個。下手すると1個とか。僕はナンパな感じではなかったから、話しかけづらかったんじゃないですかね。
高校への通学に東京・足立区の竹ノ塚駅を利用していたのですが、ある年のバレンタインデー、駅で待っている女の子がいました。
「いつも電車であなたの姿をお見かけしてます。これを‥‥」
と、チョコをもらったことがありました。その子に、
「一緒に学校に行ってもいいですか?」
と言われて、一緒に行きましたよ。彼女の学校が僕の通っていた高校の近くのだったので。でも、その子とそこから何の発展もなかった。淡い青春の思い出ですね。
ある日、高校の先輩に、
「妹がお前のこと、興味あるんだって。仲よくしてやってくれよ」
と、言われたこともありました。さすがに、
「先輩に言われたから、あなたと付き合います」
なんて言えないし、それは彼女に対して失礼な話でしょ?
先輩にはその場では付き合うとも付き合わないとも答えず、適当に言葉を濁しましたけどね。
それをファンというのか、僕のことを見てカッコいいなと思ってくれる人がわずかながらもいたことは事実です。そのことについて高校時代は何も感じませんでしたが、ここ数年はしみじみと、この自分の顔は両親からもらったありがたいものなんだなと思うようになりました。
僕の両親は奇跡的な確率で出会い、交際し、結婚して僕を産んだ。2人が出会わなかったら僕は存在しなかったわけです。
今風の言い方で言うと「親ガチャ」ですね。僕には息子と娘がいますが、2人が生まれた時もつくづくそう思いました。
なので、誕生日には今でも必ず、
「産んでくれてありがとうございます」
と、感謝の気持ちを両親に伝えてます。34年間ずっとこの容姿で商売してますから。もしも全然違う顔だったら、今の仕事があるのかというと‥‥。それもわからないですけども。これからどうなっていくのかは、自分の生き方次第っていうことですよね。
2019年、スキャンダルを起こした直後、上沼恵美子さんの「上沼・高田のクギズケ!」(読売テレビ)という番組に呼んでいただきました。
上沼さんからは、
「怒ってるんですよ。あなたの大ファンだったのに、崖から突き落とされた気持ちになった。女性の代表として言いたい。女をモノとして思ってませんか?」
と、叱られました。
ぐうの音も出ないとはこのことです。番組の最後に上沼さんは、
「ちょっとキツイこと言いました。原田さんというのは真っ直ぐな健康的な男性です。感じもよくて礼儀正しくて私は大好きです。ただ、男として薄っぺらいです。ここからです。50代から“分厚い男”、いい役者になっていかないとダメです」
と、ハッパをかけられました。
「薄っぺらい男」に関してはすぐに理解できたのですが、「分厚い男」に関しては当時全然わからなった。「厚みのある男」とは、いったい何だろうって。
でも、最近、「分厚い男」の意味が、なんとなくわかるようになってきたんです。
人間、何を経験したか、どんなことを感じたかによって、面構えが変わってくると思うんです。その人が何をしてきたかも、顔を見ただけでわかる人にはわかる。冒頭に話した「あの原田龍二」の“あの”の部分だと思うんですよ。それまで薄っぺらい人間だった原田龍二だけど、温泉で裸になったり、文春砲を食らったり、心霊を追いかけたり。いろんなことを経験して“あの原田龍二”と呼ばれるようになる。
内面から滲み出て顔に表れるのが、“あの”の部分ではないでしょうか。人間は、“あの”がいっぱいあるほうがいい。“あの”が人の厚みとなっているんじゃないかと。
そういう意味で、いつの日か「あのちゃん」じゃなく、「あのさん」と呼ばれるようになりたいですね。
原田龍二(はらだ・りゅうじ)1970年生まれ。東京都出身。92年ドラマ「キライじゃないぜ」で俳優デビュー。「水戸黄門」「相棒」シリーズなど出演多数。温泉バラエティ「湯一無二」(MX)のほかユーチューブ「ニンゲンTV」ではゴーストハンターとしても活躍中
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