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Posted on 2026年05月09日 11:00

【NHKマイルCの大ヒント】適距離1600狙いの5頭は「ジャンタルマンタル級か」そして「桜花賞見送り馬」陣営の決断

2026年05月09日 11:00

 5月10日(日)に行われるGI・NHKマイルカップ(東京・芝1600メートル、3歳牡牝)は近年、生涯に一度しか出走できない日本ダービー(GI、東京・芝2400メートル)をあえて見送り、適距離のマイル戦を求めて参戦してくるケースが増えている。
 個々の競走馬が持つ能力を無駄なく開花させて成長を促すという点から考えれば、極めて合理的かつ賢明なレース選択と言っていいだろう。

 記憶に新しいところでは、ジャンタルマンタル(牡5)の成功例がある。
 3歳時にクラシック第1弾のGI・皐月賞(中山・芝2000メートル)で3着と好走していながら、日本ダービーには見向きもせずにNHKマイルCに駒を進めて、見事に1着。その後も安田記念(東京・芝1600メートル)とマイルCS(京都・芝1600メートル)を制して、2025年の「JRA最優秀マイラー」の栄冠を手にしている。

 今年の出走メンバーで言えば、ダイヤモンドノット以下、ロデオドライブ、カヴァレリッツォ、エコロアルバ、アドマイヤクワッズの牡馬5頭が、適距離を求めてエントリーしてきた。
 しかし、である。上位人気を形成しそうなこれら5頭が「ジャンタルマンタル級か」と問われれば、成長途上という点も含めて疑問符がつく。
 今年のNHKマイルCは「もうひと捻り」が必要になるかもしれない。

 ここで目をつけたいのは、牝馬の身で出走に踏み切ったギリーズボールの臨戦過程。とにかく前走のGⅡ・フィリーズレビュー(阪神・芝1400メートル)の内容が圧巻のひと言だった。
 スタートで出負けするや、かかり気味に順位を押し上げ、中団のインをなんとかキープ。そのまま直線に入ると、壁となって立ち塞がる先団馬群を次々とかき分けて、最後は前が開いた瞬間にスパッとキレてゴールイン。3歳牝馬の身でこれだけの芸当をやってのけた勝負根性と潜在能力は、まさに一級品だ。

能力上位は明らかなのに「全くのカラ人気」で馬券の妙味十分

 フィリーズレビュー勝ちでGI・桜花賞(阪神・芝1600メートル)への優先出走権を手にしていながら、体調面を考慮して出走を見送った陣営の決断にも好感が持てる。

 前走後はノーザンファーム天栄でじっくりと調整され、デビュー戦から細化し続けていた馬体はすっかり回復。今回の最終追い切りではふっくらとした馬体を躍動させ、美浦のDW(良馬場)で6F「82.8-66.1-50.7-36.8-11.1(強め)」と、自己ベストを更新する上々のタイムを弾き出しているのだ。

 ちなみに、フィリーズレビューで3着に敗れたアイニードユーは、続く桜花賞で4着と健闘している。その点でもギリーズボールの能力上位は明らか。各社の単勝予想オッズでは「全くのカラ人気」だけに、馬券的にも妙味十分の1頭と言えるだろう。

(日高次郎/競馬アナリスト)

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