巨人軍の長嶋茂雄終身名誉監督が6月3日早朝、逝去した。日本中から追悼の声が出ているが、ミスターは実は下ネタ好きだった。打撃指導の際には、
「真ん中にブラ下がっているモノを軸足の方に移動させて、逆サイドに振り、巻き込むように」
そう言って選手のイチモツを実際に握りながら指導することもあった。
1993年に二度目の監督に就任した際には、ドラフトで獲得した松井秀喜を直接、指導した。1996年のことである。
二塁ベース付近で遠目にシルエットを確認している時のこと。
「まだ皮がむけていない!」
ミスターは大声で叫んだ。皮がむけていないというのは、いわゆる包茎を指していた。まだ3年目、一人前の一歩手間の松井にそう言うのも長嶋流だ。
時折、選手のスキャンダルが写真週刊誌などで報じられる時代だった。二度目の監督就任時は、長嶋氏の芸能人人脈、飲食店人脈を駆使して、選手のスキャンダルが大きな事態にならないように、「銀座・六本木長嶋CIA」を作っていた。
「六本木でのうちの選手の動きは、何でも僕に入ってくるんだよ」
そう自慢げに語っていたことがある。
ただ、知らなかったのはファッションヘルスだった。口で性処理する店があることに、
「最近はそうなの? ダメだよ、口だけでは」
と本気で怒っていた。その理由はというと、
「巨人軍の選手は最後までやらないと。途中で我慢する選手は大成しない」
大真面目に「本番」を勧めていたのである。そうしたことも全てが、長嶋茂雄だった。
(健田ミナミ)