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記事全文を読む→三又又三の「社長、前借りいいですか?」〈生涯の成功体験〉
元気ですか〜!(猪木風)。還暦ブレイクを本気で狙っている三又又三(58)です。
今から10年前、僕は宮城県で開催されたボディビル大会(JBBF宮城県ボディビル選手権/マスターズ40歳以上)にエントリーして3位に入賞しました。
大会に出ようと思ったきっかけは、自分の体がだらしなくなってきたと感じたから。もともとプロレスが好きでアントニオ猪木さんのような鍛え上げられた肉体に憧れていたこともあって一念発起。本格的にトレーニングを開始したのは大会の5カ月前、2016年の春のことでした。
調べてみると、現役で活躍するボディビルダーの中には「昔はガリガリだった」という方が少なくない。皆さん、想像を絶する努力で肉体改造を成し遂げたというじゃないですか。それを知って、「かっこいい体に変えられるんじゃないか」と思ったんです。
そこからは酒を断ち、タバコもやめて、週5のトレーニングに励みました。
暴飲暴食することなく、食事は鶏のささみが中心という、プロのビルダーと同じようなストイックな食生活。睡眠も大切なので、生活リズムも非常に規則正しくなりましたね。
94キロあった体重は60キロ台にまで落ちて、これまでできなかった懸垂がスイスイとできるようになる。自分でも驚いたのは、目標にしていた100キロのベンチプレスを達成できたこと。「上がるわけがない」と思っていたのが、トレーナーやトレーニング仲間から「上がる」「できる」と励まされ、100キロの大台を突破することができたのです。
タバコが吸いたくなった時は、
「禁煙してるオレは喫煙してる人間より偉いんだ!」
と心の中でワケのわからない呪文を唱えていました。
トレーニングを始めて3カ月が経った頃には周囲の人間が僕の変化に気づき始めるわけですよ。
「タバコやめました?」
「最近吞んでないんですか?」
「あれ!? 痩せましたね」
とにかく褒められる褒められる。今では考えられませんが、女性たちから「触らせて」としょっちゅうボディタッチされたものです。褒められるとうれしいもので、ますますトレーニングにのめり込むようになったんです。
ただ体を鍛えるだけではありません。ボディビルの大会では「ポージング」が非常に重要な審査基準になります。鍛えた体をいかに見せるか。ポージングができていないと、評価につながりません。これもパーソナルトレーナーから専門的な指導を受け、何度も練習を重ねました。
そして迎えた大会当日。初めて立つステージでは緊張もありましたが、客席からの「キレてる、キレてる!」という歓声に勇気づけられ、最高のパフォーマンスができました。
結果は冒頭で書いたように3位入賞。トロフィーを持った写真をTwitter(当時)にアップすると、しばらくして先輩のダンカンさんから着信が。
「三又〜、オマエは偉いよ〜。自分を変えようと頑張ってんだなぁ〜」
ただひたすら褒めちぎって電話は切れました。「鬼軍曹」と呼ばれたダンカンさんからあんなに褒められたのはその時が初めて。
当時49歳でつかんだ「成功体験」は生涯忘れることはありません。あれから10年、59歳の誕生日を前に、もう一度、あのステージを目指してみようと思っています。
皆さんも一緒に何か新しいことに挑戦してみませんか。
三又又三(みまた・またぞう)株式会社TAP所属のお笑い芸人。「踊る! さんま御殿!!」(日テレ系)等のバラエティーに出演。2023年より不動産会社に勤務し、二刀流で活動。今夏より漫才協会に入会。
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