政治
Posted on 2026年07月07日 11:30

中国「弾道ミサイル発射」Jアラートが鳴ってミサイルが近づいたらとるべき「3つの行動」最新バージョンをチェック!

2026年07月07日 11:30

 中国によるミサイル発射が、周辺国を揺さぶっている。
 7月6午後0時1分(日本時間午後1時1分)に中国海軍の戦略原子力潜水艦から太平洋の公海に向けて、訓練用の模擬弾頭を搭載した潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を発射したと、中国当局が発表した。発射地点を公表していないが、中国・海南島から南太平洋に向けて発射された可能性が高く、日本政府の発表によれば、日本の領域や排他的経済水域(EEZ)の上空通過は確認されていないという。

 ミサイル発射に先立ち、中国当局は7月5日に海上保安庁に対し「宇宙ゴミ」落下に伴う区域設定を行う旨の通報があり、設定区域に和歌山県・潮岬南のEEZが含まれていた。
 ミサイル発射の約1時間30分前(日本時間6日の午前11時半頃)には中国当局から北京の日本大使館に発射予告があり、日本は「深刻な懸念」を伝えていたという。

 中国のSLBMは、アメリカ本土までが射程圏内といわれる。7月1日には日本政府が、全国瞬時警報システム(Jアラート)の全国一斉情報伝達試験を実施したばかり。
 確かにリアルタイムでJアラートのメッセージ通知を受け取ったが、メッセージと同時に市区町村のスピーカーから流れた警報音は、何を言ってるのか聞き取れなかった。あれでは万が一ミサイルが飛んできた時に何が起きたか、瞬時に理解するのは不可能だろう。

 実は東京都は6月29日に「弾道ミサイルが落下する可能性がある場合にとるべき行動について」という注意喚起を更新したばかり。まるで中国の弾道ミサイル発射を予見していたかのようなタイミングだが、東京都のサイトによると、Jアラートが聞こえたら直ちに3つの行動をとるよう指示している。

【逃げる】屋外にいる場合、近くの建物(できれば頑丈な建物)の中や、地下に避難する
【離れる】屋内にいる場合、できるだけ窓から離れ、できれば窓のない部屋に移動する
【隠れる】屋外にいる場合で、近くに適当な建物がない場合は、物陰に身を隠すか、地面に伏せ頭部を守る

 イメージとして浮かぶのは、映画「ゴジラ-1.0」で、ゴジラが銀座を焼き尽くすシーンだ。浜辺美波扮するヒロインの大石典子が、主人公の敷島浩一(神木隆之介)をビルの合間に隠すように突き飛ばすが…という本作クライマックスのように、爆風とともに飛んでくる瓦礫やガラスの破片から自分の身を守らねばならない。

青森県佐井村の住民による訓練と実践的行動

 だが、頑丈な建物も地下鉄の階段も地下街もない地域ではどうするのか。農作業中や旅行先ではどうすればいいのか。参考になるのが、6月16日に青森県佐井村で実施された、弾道ミサイル発射を想定した住民避難訓練だ。防災イベント開催中にJアラートの模擬放送が流れ、約170名が訓練に参加した。

 学校校舎にいた児童、生徒は校舎の廊下と体育館に避難。教室ではなく、廊下や体育館の窓ガラスからできるだけ離れたところに身を潜めたという。可能ならトイレの個室へ。窓ガラスのない部屋に移動できないなら教室の窓のカーテンを閉めてガラスの飛散を防ぎ、机の下に潜るなど、身を守る瞬時の行動が求められる。

 近くに建物がない屋外であれば、大型トラックなどの物陰に身を隠す、農業用水路や大きな樹、コンクリート製の橋の下、公園の遊具の中、ベンチの下など、その場で身を守れる場所を探すことが推奨されている。何もない場合はとにかく地面に伏せて、爆風から身を守るしかない。

 都市部の場合、地下に逃げるとパニックの群衆に倒される、火事になったら逃げ場がない、天井が落ちてくるのでは…という心配は尽きないが、まずはミサイルの衝撃と火焔、爆風、飛び散るガラスの破片を避ける行動が優先される。

(那須優子)

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