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記事全文を読む→中日ドラゴンズの異名は「マリオカートの青甲羅」阪神・巨人には牙を剥く「やっかいな最下位球団」
コース終盤、独走状態で1位を快走。ミニマップを見れば、後続との差は大きく開いている。油断が生まれた、その瞬間だった。画面の隅に青い光が現れ、爆音とともに先頭のカートを狙って飛んでくる。避けられれば助かるが、直撃すれば大きく足止めを食らう。マリオカートでおなじみの「青甲羅」だ。
セ・リーグでは最近、この青甲羅という言葉を中日ドラゴンズになぞらえる風潮が出てきている。現状、優勝争いには関係ないはずの順位なのに、首位争いをするチームを妙に困らせてしまう。そんな感じだろうか。
順位表を見れば、この呼び名の意味がよく分かる。7月6日時点で阪神と巨人がともに39勝33敗、勝率5割4分2厘で並んで首位に立つ。一方の中日は勝率3割8分7厘で最下位、首位とは11.5ゲームも開いている。それでもこの下位球団が、上位を狙う側にとって無視できない存在になっているのだ。
交流戦が終わってからの試合結果を並べると、その理由が見えてくる。6月19日、試合前に首位だった巨人に3-2で勝利し、首位から引きずり下ろした。巨人は11安打を放ちながらわずか2得点にとどまり、中日は5安打で3点を奪っての勝利だった。試合後のXに「青甲羅発動」「首位キラー」といったワードが並んだ。
もはや単なる最後尾を走るチームではない
7月2日には首位の阪神を、延長11回に3-2で撃破する。決勝点は代打・阿部寿樹の適時打だった。さらに7月3日、4日は巨人に連勝。5日は0-1で敗れて4連勝こそ逃したが、交流戦明けに阪神、巨人とぶつかった8試合は5勝3敗。上位を走るチームにとっては、確かに邪魔な存在になっている。
中日ファンの中には、この現象を自虐交じりに面白がる向きもある。決して強豪ぶっているわけではないが、順位はあくまで6位のまま。それでも上位のチームにだけ、時おり牙を剥くのだ。
阪神と巨人にとっては同じ首位争いの相手に負けるのとは違い、格下のはずの中日に取りこぼした一敗はあとを引く。狙ったわけでもないのに首位争いの相手を撃ち落としてしまう、その予測しづらさが「青甲羅」と呼ばれるゆえんなのだろう。
優勝争いは首位同士の直接対決だけで決まるわけではない。下位球団の一撃が、秋口の順位表にそのまま刻まれることもある。阪神と巨人にとって中日は、もはや単なる最後尾を走るチームではない。どこから飛んでくるか分からない、青い甲羅そのものなのだ。
(ケン高田)
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