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記事全文を読む→「死んでいたはずの男」元広島カープ選手が「詐欺逮捕」された「金銭トラブルまみれ」の完全アウトな生活
「肝臓がんが再発し、6月21日に亡くなりました」
広島カープの元選手、多田大輔容疑者のInstagramアカウントに、そんな死亡告知が掲載されたのは、6月下旬のことだった。ところが約2カ月半後、その「亡くなったはずの男」は、警視庁池上署に詐欺容疑で逮捕された。
逮捕容疑は6月13日午後5時頃、東京都墨田区の個室ビデオ店で、20代男性名義のクレジットカードを使い、利用料3500円を支払ったというもの。多田容疑者はJR錦糸町駅近くのバス停で、酔って寝ていた男性の財布からカードを抜き取ったと供述している。
コンビニで食料品を購入した形跡もあり、「金に困ってやってしまった」と容疑を認めた。死亡告知に記された6月21日は、事件発生からわずか8日後。事件から逃れるため、自らを「死亡した人物」に仕立てたのだろうか。
千葉県市原市で土木関係の仕事をしていたという多田容疑者は、鳴門渦潮高校出身の、期待の大型捕手だった。遠投100メートル、二塁送球1秒8台の強肩を評価され、2014年のドラフト会議で7位指名されて広島に入団。しかし1軍出場がないまま、わずか3年で戦力外となり、その後は社会人野球やソフトボールでプレーを続けた。
多田容疑者をめぐっては、以前からSNS上で金銭トラブルを訴える声が出ていた。2025年1月には大阪市内の飲食店で働いていた多田容疑者が、客の現金約100万円を盗んで姿を消したとする投稿がXに掲載された。
今年7月2日には、知人とみられるXユーザーが、5月最終週に多田容疑者とBBQをしたと投稿。その週に従業員の財布から30万円がなくなり、翌日から連絡が取れなくなったと訴えた。
さらに7月11日には「千葉県で生きていることがわかった」と続報を出している。これらの告発が事実なら、今回の逮捕以前から金銭トラブルを繰り返し発生させていたことになる。
BreakingDownオーディションに参加しEXILEの芸能事務所で歌手転身
その男がかつて、こんな言葉を残していた。2023年、女性問題の渦中にあったカープの後輩捕手・中村奨成に「自分達の分まで活躍して欲しい」「続けられる事がどれだけ幸せか。それはきっと終わってから気付く。でもそれじゃ遅い。だから今を頑張って欲しい」とエールを送っているのだ。
あるいは少年野球の指導では、手を抜かず小さなプレーにも全力で取り組むよう、子供たちに説いていた。
後輩に再起を促す一方で、多田容疑者自身も新たな居場所を探し続けた。2025年にはBreakingDownのオーディションに参加し、今年1月には本戦出場を目標に掲げた。4月1日にEXILEらを擁する芸能事務所「LDH」への所属と歌手転身を宣言。プロ野球、格闘技、歌手と新しい肩書を掲げ、そのたびに再出発を印象づけてきた。
後輩には残された機会を無駄にするなと語り、子供たちには全力でプレーしろと諭した人間が、なぜ見知らぬ人のカードを抜くようになってしまったのか。
2014年の入団会見では、真新しいユニフォーム姿で笑っていた多田容疑者。あれから12年、期待に満ちた若者の面影は、池上署へ連行される男の顔から消えていた。
(ケン高田)
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