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記事全文を読む→高市政権「面従腹背」の駆け引き全内幕(1)「高市・麻生」のピリつく攻防戦
高市政権の発足からまもなく1年。強固な政権基盤を築くため、初の内閣改造へと舵を切った。表向きは手を取り合い、笑顔を見せる裏で、次期総裁選を見据えたライバルたちの野心と思惑が激しく交錯する。新体制の全容が決まるまでの息詰まる駆け引きと、泥沼の権力闘争の舞台裏を明かす。
秋の臨時国会を前に、初めての内閣改造・党役員人事に打って出た高市早苗総理(65)。政権の命運を懸けた看板政策「食料品の消費税減税」の実現に向け、永田町には異様な緊張感が走っていた。
就任以来、高市総理の政権運営は「孤独」とも評され、重要政策は官邸主導の強力なトップダウンが貫かれてきた。その強硬な意思決定を支えているのが、木原稔官房長官(57)を中心とする幹部グループだ。
「政務担当の尾﨑正直衆院議員(59)と佐藤啓参院議員(47)の両官房副長官に加え、事務方トップの露木康浩官房副長官(63)、飯田祐二総理秘書官(63)が顔をそろえ、その場に高市総理もじきじきに出席する。永田町では、畏怖を込めて『御前会議』と呼んでいます」(自民党関係者)
ただでさえ、限られた側近しか近寄らない官邸だが、内閣改造を巡っては、さらなる閉塞感が増していた。政治ジャーナリストの山村明義氏がこう明かす。
「主要閣僚すら知らない間に物事が決まっていくため、官邸は風通しが悪く、冷えきった空気が漂っています。しかも今回の内閣改造は日程も閣僚名簿も、すべては高市総理の胸三寸。政権の意向に沿う形で政策への忠誠を誓う“踏み絵”を踏むのか。閣僚候補は厳しく品定めされています」
そんな中、最大の焦点は「党の要」である幹事長人事だ。昨年10月の党総裁選で、高市総理は麻生太郎副総裁(85)の絶大な後ろ盾を得て勝利を摑んだ。直後の党人事ではその意向を汲む形で、義弟の鈴木俊一氏(73)を幹事長に起用。来年の党総裁選での再選を見据え、数の力を握る麻生氏との関係を無視するわけにはいかなかった。
もっとも、両者の思惑が完全に一致しているわけではない。食料品の消費税減税を巡る対応で、高市総理は「1%」に引き下げる方針を伝え、慎重派の麻生氏は難色を示した。最終的には、党内手続きの進行を容認したものの、麻生派関係者からは「大きな恩を売った」と漏れ聞こえてくる。
だが、立場的には有利と思われる麻生氏でも、高市総理の本当の腹の内は読めなかった。総理周辺では、急転直下のシナリオがささやかれていたのだ。
「鈴木幹事長を交代させ、片山さつき財務相(67)を後任に抜擢する奇策が急浮上したのです。内閣と党の最高幹部を女性が占める『女性ツートップ体制』を改造の目玉にして、政権支持率を一気に跳ね上げる。圧倒的な世論をバックにすれば、麻生氏の持つ影響力に縛られずに済むという目算があったのです」(官邸担当記者)
この不穏な空気を麻生氏も感じ取ったのか、8月25日には、総理官邸で就任後初となる極秘会談がセッティングされた。
「麻生氏は鈴木幹事長も含め、今回の人事について、『あまり大きく変えないほうがいい』と釘を刺しました。とはいえ、両者の関係性に亀裂が入っていたわけではありません。高市総理も『サシ』で昼食会談に臨んだことで、麻生氏の要望に沿うことで一致したのです」(山村氏)
ひとまず「手打ち」とはなったが、ピリピリとした緊張感は今後もくすぶり続けそうだ。
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