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Posted on 2026年09月16日 11:15

DeNA下剋上の勢いを支える「プロスカウティングディレクター」の「目利き力」戦力外選手を次々と蘇らせた「腕前」

2026年09月16日 11:15

 下剋上の勢いはホンモノかもしれない。
 2位・巨人との3連戦3連勝で3位・DeNAが一気に浮上してきた。2年ぶりの7連勝。最大15もあった借金(7月2日時点・27勝42敗)は9月14日の巨人戦で全てきれいにした。借金15の完済はDeNAではもちろん、大洋ホエールズ時代にもなかった、チーム史上初の出来事である。

 阪神が7連敗の泥沼にハマる中で、DeNAの9月のここまでの勝率は8割超え(9勝2敗)と、驚異的な勢いといっていい。9月17日からのヤクルト3連戦に続き、移動日なしで、9月20日からは甲子園で阪神との2連戦がある。

 9月に入って完全にセ・リーグの主役となったDeNAの強さは、他球団をクビになった選手が「戦力」になるから。フロント主体の「再生補強工場」に、しっかりアシストしている点は見逃せない。
 まさかのもたつきが続く阪神からは、2024年に戦力外になった左腕リリーフ・岩田将貴が今季防御率1点台の中継ぎ投手として復活した。阪神では1軍登板ゼロで、岡田彰布前監督時代に戦力外通告を受けている。

 DeNAには、他球団にはない「プロスカウティングディレクター」がいる。他球団でクビ、もしくは埋もれている選手を獲得することがミッションで、2024年からは河原隆一スカウトが昇格という形でこのポジションに就いた。

連続無失点で借金返済ロードの立役者に

 河原ディレクターは左腕の本格化投手として横浜商から関学大を経て、1993年ドラフト1位で入団した「横浜一筋」の野球人。1998年に38年ぶりの日本一となった優勝メンバーのひとりとして活躍した。
「河原さんは制球難により、シーズン途中から左のサイドスローに転向しています」(民放局中継ディレクター)

 岩田も左腕の変則サイドスローであり、河原ディレクターの推しがDeNAでの復活を支えた。岩田だけではない。阪神から2024年の現役ドラフトで獲得した浜地真澄投手は、今年の7月に支配下復帰。12試合連続無失点中で、DeNAの借金返済ロードの立役者になっている。

 巨人からも1軍で1試合しか登板がなかった平良拳太郎投手を獲得。2017年にFA移籍でチームを離れた山口俊投手の「人的補償」によるものだった。
 平良は当時21歳だったが、2021年には右肘再建手術を受け、2023年シーズンに復帰。今季は自身初となるシーズン100奪三振を記録して、完璧に再生した。
「ゴジラ松井2世」として期待された大田泰示(現巨人2軍打撃コーチ)も、日本ハムを経由して2022年シーズンから3年間、代打要員として戦力になっている。

「目利きのDeNA」が下剋上をしっかり演出しているというわけだ。

(小田龍司)

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