芸能

自ら命を絶った有名人100人の心層「有名人が死を選ぶのはなぜか?」

20150723p

 桂三木助は自宅のベランダで首をつっていた。遊び人のイメージもあった三木助だが、大胆さと繊細さを併せ持っていたという。

「亡くなる前から『言動が変だな』と噂になっていて、自ら命を絶った結果にも『やっぱりね』との声が上がっていた。当時は、うつ病のような精神疾患に対してオープンではなかったから、病院にかかることもありませんでしたが、今思えば、うつ病のような症状だったんです。それでも、そうした知識がない周囲は三木助さんを叱咤激励していた。対応が違っていたら、はたして‥‥」(演芸関係者)

 裕福な家庭で生まれた三木助に金銭的な悩みはなかったようだが、ポール牧の場合はどうか。

 一時は指パッチンで再ブレイクしただけでなく、僧侶という別の顔もあったおかげで大儲けしていたというのだが‥‥。

「僧侶としての講演活動が大きな収入源となっていたんです。1回50万~60万円だったようで、年収が1億円はありましたね。ところが、2000年にホテルでパワーヒーリングと称してホステスにセクハラをしたという疑惑が報じられてから、講演の仕事が激減してしまったんです」(お笑い関係者)

 ポールが自宅マンションから飛び降りる半年ほど前に、合コンで同席したという知人が語る。

「元気づけようと思って、若い女性たちがいる席に呼んだのですが、当時はイライラしていました。指パッチンを何度もせがまれて披露はしていましたが、師匠は『僧侶』以外に『喜劇役者』という肩書を重んじているため、芸人として小バカにされるのが耐えられないんです。最後は先に会計を済ませて出て行ってしまいました。かつて聞いた『喜劇の究極は悲劇なんだ』という言葉が忘れられません」

 新潟青陵大学大学院教授・碓井真史氏が一般論としてこう語る。

「有名人といえども、一般の方と同じように、うつ病や介護疲れが自殺原因となる場合はあると思います。特に、芸能界ならではの自殺要因といえば、成功後に人気が落ちた時の収入や評価の大きな落差に戸惑ってしまう。たとえ豪邸から小さなアパートに住むことになっても、アルバイトで食べていくことだってできる。ところが、世間に顔が知られた有名人の場合はそれに耐えられないことも多いでしょう。

 一般の方でも、経済苦の自殺はありますが、苦しい中でも生真面目にローンを払い続けようとするような人がそうなりやすい。自己破産したり生活保護を受けたりとジタバタするような人なら自殺という考えにたどりつかないケースがよくあります。有名人にしても、開き直ることで局面は変わるでしょうけどね」

 これ以上、有名人の悲痛なニュースが報じられないことを願うばかりである。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    悩める男性を2人が全力応援!YouTube番組「オトナの保健室」がいま話題に

    Sponsored
    249165

    30代後半あたりから悩む男性が急増するというAGA(男性型脱毛症)。「数年前の自分の写真と比べて生え際が後退している」、「風呂上りにドライヤーをかけると頭皮の見え具合がハンパない」など、気付くきっかけはさまざまだが、一度気になり始めると普段…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , , , |

    「テーオーケインズを脅かす人気薄…」三冠騎手を育てた鬼教官のチャンピオンズC穴馬

    Sponsored
    236409

    ◆ワールドカップ以上の注目イベント!中東のカタールで行われているFIFAワールドカップは、日本代表が優勝候補のドイツに劇的な勝利。コスタリカ戦も終え、12月1日に注目のスペイン戦を控えている。決勝トーナメントに向け、森保監督の采配が注目され…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , , , |

    1800万円VS100万円の戦い!JRA阪神ジュベナイルフィリーズに下剋上あり?

    Sponsored
    237214

    ◆男なら誰もが羨む話だが…競馬の面白いお金の話がある。それが種付け料だ。かつて産駒が数億円単位で売れていたディープインパクトの場合、1回の種付け料が4000万円に達したことがある。1度の種付けが家やマンションと同じ価値というのだから、リスク…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
薬物死!あの「押尾学事件」の被害者両親は賠償請求していなかった
2
落合博満がWBC栗山監督を絶賛しても「どの口が言うのか」野球ファンが忘れない「全員辞退事件」
3
はじめしゃちょーも…大人気YouTuberが「核シェルター」続々購入で日本人の危機意識が変わる
4
危険人物!あのちゃん「ブッ飛びはガチ」バラエティー番組で「NGリスト入り」
5
WBC「大谷翔平がいくら活躍してもダメだった」日本テレビのホンネ裏事情